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アスキースマホ総研・白書 第76回

iPhoneアプリ機能のおすすめ活用法 仕事で使える便利技まとめ18選 (1/7)

2018年03月07日 17時00分更新

文● 藤原達矢(アバンギャルド) 編集●ASCII編集部

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いつも持ち歩くiPhoneの隠れた機能を使いこなして
毎日の生活を効率化・快適化する方法

 多くの人が利用しているiPhone。ウェブブラウジング、地図、アプリゲーム、LINEなどのコミュニケーションアプリ、TwitterやFacebookといったSNSなどは誰しもが使っている機能およびアプリだ。しかし、実はこれら以外にもiPhoneには便利な機能や、かゆいところに手が届くようなアプリが存在している。本稿で主に紹介するのは「アプリ」だ。紹介するアプリと機能を合わせると全18種類。この18種類を知っているだけで、普段iPhoneを使うときはもちろん、ビジネスシーンでも役に立つこと間違い無し。

 本稿で紹介する代表的なアプリや機能を先に紹介しよう。たとえば、「書類のスキャン」。さらには異なるキャリアやAndroidと「無料通話」、LINEと連動もできる「地図アプリを使った待ち合わせ場所の共有」など、多くの生活シーンで活躍できる機能たちだ。またクラウドを使ったデータのやり取りなども解説しているので、iPhoneというスマホの便利さを今一度理解できるだろう。

日記代わりに自分の行動をiPhoneで自動記録

 iPhoneのGPSを利用するライフログ系のアプリをiPhoneにインストールすることで、日々の行動記録や運動量などを記録することができる。実際に行動を記録してみると、1日の歩数や消費カロリーだけでなく、自分がよく立ち寄るお店の傾向がわかったり、旅行や出張の際の移動記録が保存できたりと意外に楽しく役立つ情報が多いものだ。運動不足の解消にも役立つので、最近体重が気になるという人はいちど使ってみよう。今回はライフログアプリ「Moves」と定番地図アプリ「Googleマップ」を使った行動記録の保存方法を紹介する。

 まずMovesをダウンロードしたら「スタート」からアカウントを作成して、位置情報の利用を許可しておこう。

トップ画面が表示されたら、右下の「M」アイコンをタップして、「設定」を変更しよう。最初はすべてオフになっている。「勤務先での時間」や「自宅での時間」をオンにすると、それぞれの場所にどのくらい止まっていたのかも記録される。トラッキングの精度を変更したり、通知の頻度を変更することも可能だ

位置情報をオンにした状態で1日過ごしてみた。この日は打ち合わせがあり午後から外出した。その記録を見てみると。自宅から最寄り駅へのウォーキングに始まり、電車を利用したタイミングや時間が詳細に記録されている。また、最上段には、ウォーキングの歩数が表示されており、円をタップすると、歩行距離や消費カロリーも表示される。また、自宅で過ごした時間などもチェックできる。

「交通機関12分」などのルート項目をタップすると、電車や車などの移動手段を選択して記録できるほか、地図と通過したルートが表示される。途中のナイフとフォークの飲食店のマークをタップすると、滞在していたお店の名前も表示される。店名が異なっていた場合はリストから候補を選択するか、自分で店名や場所を入力することも可能

翌日のデータを見ると、「自宅」が22:49とほぼ家から出ていないことがわかる。似たような日はよくあるのだが、改めて時間で表示されると驚く。また、この日は少しだけジョギングをしたが、ウォーキングとは別の項目で表示される

それぞれの日のデータを下にスライドすると、カレンダー形式で一覧できる。23日のピンクのマークはジョギングしたことを表している

 Movesで記録したデータは「Evernote」と連携して保存することが可能だ。連携するには、Evernoteのほか「ActivityDiary for Moves」というアプリのインストールが必要だ。ActivityDiary for Movesを開くと、MovesおよびEvernoteとの連携を確認される。どちらも許可しよう。

Evernoteと連携し、Movesで記録したデータをEvernoteに送信できる

 ActivityDiary for Movesを開くと、カレンダーにログが表示されている。記録にコメントしたい場合は、「メモ」をタップすれば良い。ちなみに表示言語は英語のみだ。「Evernoteに送信」をタップすると、データが転送される。

同期したデータは、Evernoteで同じように閲覧できる

Evernoteは「情報を貯めておく」保管庫として活用

 PCブラウザーで利用できる「Evernote Web Clipper」を利用すると、閲覧中のウェブページをEvernoteに保存できる。参考資料になるページやあとで読みたいページを一括管理できるのでオススメだ。

最初に「Evernote Web Clipper」をダウンロードしよう。ダウンロードが完了すると、ブラウザーの上部にEvernoteのアイコンが表示される

保存したいウェブページを開いた状態で、アイコンをクリックすると、保存範囲が自動で選択される。画面右のメニューから、「簡易版の記事」や「ページ全体」をクリックして選択範囲を修正することができる。完了したら「保存」をタップしよう

vernoteにウェブページが保存された。ページ中のリンクは生きているので、クリックするとブラウザーが起動して当該ページが表示される

 定番地図アプリ「Googleマップ」の「タイムライン」機能を使うと、Movesと同じように行動記録を残すことができる。画面左上のメニューボタンをタップして「タイムライン」を選択し、続けて位置情報サービスを「有効にする」をタップすれば、設定が完了して記録がスタートする。

メニューをタップして「タイムライン」を選択する

画面下の位置情報サービスを「有効にする」をタップする

 Googleマップの行動記録ログは、タイムライン画面の上部にあるカレンダーアイコンをタップすると表示できる。タイムラインはMovesと比べて徒歩の記録がほとんど残っていないが、交通機関はバスや利用した駅まで細かく記録されていることがわかる。


標準カメラのQR読み取り機能を使い倒す

 以前はiPhoneでのQRコード読み取りにはサードパーティー製アプリが必要だったが、iOS 11で標準のカメラ機能がQRコードの読み取りに対応した。QRコードは街中の広告などに貼ってある情報を読み取るだけでなく、実は自分で手軽に作って知人や仕事先とも情報を共有することができる。

 例えば、ビジネスでの連絡先を交換するときは口頭やメールの文面で伝えるよりも、iPhoneにQRコードを表示させたり、メールにQRコードを添付して読み取ってもらうのが手っ取り早い。QRコードには連絡先だけでなく、ウェブサイトのURL、Googleマップのロケーションなど、さまざまな情報を詰め込むことができるので、ぜひ試してほしい。

 最初に「携帯便利セット」で連絡先を記録したQRコードを作成する手順を紹介しよう。アプリを起動すると、携帯写真メールや顔文字&半角カナ変換など5つの機能が表示される。「QRコード作成」をタップすると連絡先一覧が表示されるので、自分の連絡先を選択する。続けて、「連絡先情報」画面で「QR生成」をタップする。

「携帯便利セット」を起動し、QRコード作成をタップする

名前や読み、電話番号、メールアドレスなどを入力する

QRコードは3キャリアとiPhoneの4種類で切り替え可能。ここで一旦「完了」をタップするとトップ画面に戻る

生成したQRコードは、「自分のQRコード」をタップすると、いつでも表示できる。電話番号やメールアドレスを変更したら「再設定」から作り直そう

 「携帯便利セット」で連絡先のQRコード作成の方法を紹介したが、QRコード作成するのにオススメのサイトが「QRStuff」だ。QRStuffでは、画像ファイルやFacebookページ、Instagramプロフィールなどさまざまな情報を盛り込んだQRコードを作成できる。

  作成できるデータ
Website URL ウェブサイトのURL
 YouTube Video YouTubeの動画ID・URL
Image File 画像ファイル
PDF File PDF文書
Google Maps Location Googleマップのロケーション
Twitter Twitterプロフィール
Facebook Facebookページ
LinkedIn LinkdInプロフィール
Instagram Instagramプロフィール
ForSquare ForSquare
App Store Download App Storeリンク
iTunes Link iTunesリンク
Dropbox Dropboxリンク
Plain Text テキストデータ
Telephone Number 電話番号
Skype Call Skype番号
SMS Message SMSメッセージ
Email Address メールアドレス
Email Message メール(アドレス、タイトル、本文)
Contact Details 連絡先の詳細
Digital Business Card 電子名刺
Attendance Tracking Googleスプレッドシートを利用した出欠確認
Event(VCALENDER) イベント情報
Wifi Login Wi-FiのSSID/パスワード
Paypal Buy Now Link Paypal購入情報リンク
Bitcoin Bitcoinアドレス情報

ウェブサイトURLでASCII.jpを入力してQRコードを作成

iPhoneのカメラでQRコードを読み込むと、「ASCII.jpをSafariで開く」と表示される

 QRStuffで、ウェブサイトのURLとGoogleマップの位置情報を入れたQRコードを作成してみた。「DATA TYPE」欄で「Website URL」にチェックを入れてURLを入力する。「FOREGROUND COLOUR」では、QRコードの色を変更することもできる。最後に、「DOWNLOAD QR CODE」をクリックすれば、ダウンロードされる。作成したQRコードは対面で直接相手に読み取ってもらってもいいし、チャットやSNSなどに貼り付ければ、離れた相手にも共有することができる。カメラを起動してQRコードを写すとリンク先が通知される。

Googleマップのロケーション情報を作成するには、「Google Maps Location」にチェックを入れる。「CONTENT」では、「渋谷駅」のように名称で検索するか、地図上でピンの位置を指定して作成することができる。QRコードはiPhoneからも作成可能だ


iPhoneとiPad/MacBookとの2台持ちを快適化

 iPhoneやiPad、MacBookとのテザリングは「Instant Hotspot」機能を使うとより快適になる。通常テザリングをする場合は、Wi-Fiから親機(iPhoneなど)を探した上でパスワードを入力して接続する。しかし、同じApple IDで利用している端末どうしなら、パスワードの入力なしでテザリングができるようになったのだ。手順を紹介しよう。もちろん、iPadでも同じように接続可能だ。あえてCellular版のiPadを購入しなくても、外出先ではiPhoneと接続すれば、スムーズにインターネットが利用できる。

 最初に、テザリングする親機(iPhone)と子機(今回はMacBook)が、同じApple IDでログインしていることを確認しておく。続けて、両機のBluetoothをオンにしておく。

子機のWi-Fiをオンにして少し待つと、「インターネット共有」欄が表示されて、親機が選択できるようになるので、タップすれば接続完了だ

親機のiPhoneも自動で「インターネット共有」がオンになり、MacBookと接続される

 また、iOS/macOS機器の2台持ちで活用するなら「Handoff」機能も便利だ。これは、ブラウザー閲覧やメール作成などの作業を同じApple IDを使用している端末どうしで連携できる機能。例えば、MacBookで書いていたメモを中断して出かける際、同じApple IDを使用したiPhoneやiPadなら、メモをすぐに開いて作業を継続できる。Handoffに対応しているアプリは、メール、マップ、Safari、リマインダー、カレンダー、連絡先、Pages、Numbers、Keynoteと、一部のサードパーティー製アプリだ。実際に手順を見てみよう。

前提として、連携する機器どうしが、同じApple IDでログインしていることを確認しよう。また、各機器でWi-FiとBluetoothがオンになっている必要がある。設定を変更したら、Handoffがオンになっているか確認しよう。iPhoneやiPadの場合は、「設定」の「一般」から「Handoff」をオンにする

MacBookでは「システム環境設定」の「一般」を開いて「このMacとiCloudデバイス間でのHandoffを許可」にチェックを入れる

これで設定は完了だ。試しにMacBookでメモを取ってみた。その状態でMacBookを閉じる

今度はiPhoneを起動してマルチタスク画面を表示すると、画面下部にメモアプリのバナーが表示される。タップするとメモが起動する。入力内容もMacBookと同じ状態なので、すぐに続きの作業が始められる

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