ごきげんよう、アスキーのナベコです。今年はじめに「うぉっしゃー、新しいペンとか買ったら仕事のモチベーションあがるかもしれない」と、文具店に足を運んでみたところ、やたらかっこいいフリクションのボールペン、絶対折れないと主張しているシャーペン、水で消せちゃうマッキーといった、ひと昔とは格段に機能アップした文具の数々に驚きました。
進化している。
人類がかつて類人猿から進化を遂げたように、文具も日々便利なものへブラッシュアップ。かつてとは異なる姿へと進化を進めています。
今回は、持っているだけで自慢できそうな最新の進化系文具を紹介。飲み会にも文具を持っていきましょう。話の切れ目に定規を出して「ちょっと枝豆の長さを計ろうと……。あ、これ? 実はペン一体の定規なんだ~」
●書いた人──ナベコ
30歳になり女子から進化を遂げた記者。取材時に持ち歩いているのは、コクヨ「CamiApp」のメモパットと、パーカーのボールペン(ワイルドターキーの刻印入り)。ハイテンションに最新文具を紹介していく。
ときどき、同じく三十路編集部員コジマ(カルチャー担当)が、シニカルなコメントを入れる。
ペン部門
■フリクションボールがクールでスリムに
フリクションボールスリム ビズ
・PILOT
・実売900円前後
フリクションのボールペンは消せるから便利で良い、というだけじゃない。オシャレなのだ。
“ビズ”シリーズは「スーツやジャケットにもなじむ高級感」と、デザイン性の高さを売りにしている。最新の「フリクションボールスリム ビズ」はシリーズ最細軸を実現。
細身のステンレス軸に0.38mmボールのリフィルを搭載。スーツの胸ポケットにもシャープに収まり、持っているだけで「できるオトコ」感が高まるはず。
<使ってみた>
ステンレス軸のため、細くてもやや重みを感じた。0.38mmという細い軸だから、しっかりインクが出るかが気になったが、インクの出は申し分なく、通常のボールペンの感覚で筆記できた。文具はデザイン重視という編集部コジマも「フリクションだから、というのでなくてもアリ」と好印象。
ナベコの目!
先がシュッとして、新幹線のような見た目。ステンレス軸のペンってそれだけでテンションが上がりますね。女性が持っていてもかわいいと思います。
■ボールペンは人工知能ガジェットに
CUTPEN
・ナカバヤシ
・実売920円前後
最新技術として注目されているAI(人工知能)。一番手軽に持ち運べるAI連携ガジェットがコレかもしれない。
「CUTPEN」は新聞のデータスクラップに便利なペン。ペンで囲んだ部分を専用のスマホアプリから撮影すると、その部分を認識、トリミングし、データで保存する。
切り抜いた箇所をアプリで文字認識し、人工知能技術により、WEBから関連情報の表示をするという機能もある。
コジマの目!
新聞を切り抜いている人って、今どれくらいいるのかな……。AI好きという人は、持ち歩いていると話題にできそう。
■シャーペンは折れないために“潜る”
モーグルエアー
・PILOT
・実売480円前後
シャーペンは各社「折れない」競争が進んでいる。そんな中で今年登場したのが「モーグルエアー」。
ガイドパイプによって、芯だけが“潜る”ように保護されるという。ポイントは二層のスプリング。筆圧がかかると衝撃吸収のために上部のスプリングが縮むことで、芯が潜る。ただし、下部スプリングの働きにより、ガイドパイプを作動前と同位置にとどまらせるので、筆記には影響を与えない。
ネーミングはスキー競技の"モーグル"をイメージしているということ。
ナベコの目!
潜るのにとどまるってことは実は潜ってない? いやいや! とにかく、折れづらいらしいです。(心も)折れたくない人に!
■蛍光ペンは“しなって”書きやすい
ジャストフィット
・ゼブラ
・実売80円前後
「ジャストフィット」は蛍光ペンのペン先に柔らかい素材を使用しているため、しなって紙にフィットするというもの。
はけ状のように先端はやや薄くなっており、ペン先と紙面の角度を気にせず、きれいな線が引ける。
例えば、辞書や参考書といったぶ厚い本の曲面でも、しなってフィットするため、良い感じに線が引けるということだ。ありそうであまりなかった!
<使ってみた>
確かにしなった! 筆のように柔らかいわけではないけれど、わずかにしなるため、通常の蛍光ペンよる若干ソフトな筆心地。曲面のマーキングも問題なくできた。筆圧で線の抑揚がつけられるのが心地良い。
コジマの目!
蛍光ペンのペン先って硬質で融通がきかないのが多いから、これは便利。でも、これまでの蛍光ペンも使いすぎるとペン先が弱ってきてしなってくるの、あったような。
■マッキ―が消せるように!
水拭きで消せるマッキー
・ゼブラ
・実売170円前後
ええ~、マッキーが消せちゃう!? でもでもプラスチックやガラスなど、油性ペンでしか線が書けない素材にも、ちゃんと書ける。
秘密は“水のり”。インクを水で落とせるのりで付着させるため、水拭きで線が消せるという仕組みだ。マッキーだけど油性ではない。
小売店やイベント会場でのPOPを何度も書き直す、といった使い方をオススメしている。
<使ってみた>
水拭きにはどれくらいの水の量が必要か? 雑巾に水を濡らしてこようか? とりあえず手元にあるコンビニでもらったお手拭きで……、と、試したところ、キレイに文字が消えてびっくり。予想以上に少ない水量でもサクサク消える。
ナベコの目!
書いても消えるので人の顔に落書きするときにぴったりかもしれないですね(自己責任でお願いします)。