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写真機≪カメラ≫の深みにハマれ 第8回

手ぶれ補正を応用した画素ズラしに注目

良コスパなデジカメ ペンタックス『K-70』作例サンプル超公開!【デジカメ大放談】

2016年08月11日 18時30分更新

文● 岡田清孝、編集●こばやし

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 デジタル一眼は本当に奥が深い。したがって、製品選びも活用方法も、様々な視点から深堀していける。というわけで、カメラと写真を愛する編集者、プロカメラマン、ライターなどが新機種、旧機種問わず語っていきます。

 今回のお題は、“画素ずらし”。複数枚の写真から高解像度の写真を生成する機能が高級デジカメを中心に少しずつ浸透していますが、先週紹介したK-70のサンプルも紹介しながら語っていきます。

週刊アスキーの宮野編集長

プロカメラマンの岡田清孝氏

── 「sd Quattro」、「K-70」という感じで製品レビューが続きましたが。


岡田 メーカーさんから、いきなり「借す!!」って言われたので「ぜひ!!」とふたつ返事でお願いしたけど、予想以上に侮れない製品だなと思った。


宮野 サイト見ると“全天候型一眼レフ”みたいなうたい方してるな。


岡田 K-70結構いいよ。割とコンパクトにまとまっていて持ち運びしやすいっていうのもあるけど、防塵・防滴構造、氷点下10度での動作保証とかスペック的に見てもなかなかのもの。風景撮影考えると、ローパスレスっていうのもひとつのポイント。

── 量販でもポイントやらなんやら考えれば、ボディー単体6万円台ぐらいの値付けなので、一眼としてはそこそこ買いやすいお値段になってたりしますね。


岡田 記事にも書いたけど、ファインダーなどボディー性能考えると、キヤノンの『EOS kiss X8i』やニコン『D5500』なんかと比べてもお買い得感あり。

── 撮影機能としてRRS(リアル・レゾリューション・システム)推しって感じでしたが、この記事では前回掲載できなかった実寸サンプルも会員向けに出しときますね。


岡田 前回は載せなかったの?


宮野 出し惜しみ!?

── だって外からアップしようとしたら、容量が大き過ぎたんだもん(ボソ)


宮野 会社でやれ!

前回掲載したRRS機能の作例(写真左がオフ、右がオン)。画像の一部を拡大して比較してみると、紋様の細工などの細かい部分が精細に再現されているのがわかる。

── それはそうと、最近増えてきた、画素ズラし。面白い機能です。


宮野 ボディー内手ぶれ補正を使った機能だな。


岡田 もともと手ぶれをキャンセルするために、撮像素子を動かすのがボディー内手ぶれ補正だけど、それを別の用途に使おうっていう考え方が出てきたわけだね。最初に登場したのが「構図微調整」とか「自動水平補正」の機能、次に「ローパスセレクター」というイメージセンサーをわざと微少に動かしてモアレの発生を抑制する機能。そして“リアル・レゾリューション・システム”が、1回のシャッター操作で1画素分ずつずれた4枚の写真を撮影して、画素すべてにRGBの情報を持たせるというもの。


宮野 一般的なデジタルカメラのセンサーは、べイヤー配列といって、画素ごとにR、G、Bのどれか1色を割り振っているから、輝度の情報に対して色の情報が少ない。

── なるほど。さらにK-70のレビューでは、動体補正だったりとか、高感度の撮影に有効だとかについても書いてありますので、気になる人は読んでね、と。


岡田 動体補正は、RRSで4枚連続撮影している際に、これは動いてるものがあるなってエリアを見つけて、画像合成時の影響を低減する機能だね。


価格は『DA18-135mm F3.5-5.6ED』とのレンズキットが10万9580円前後。


岡田 K-70はAPS-Cのコンパクトで持ち運びしやすいサイズでありながら、このRRSを使った高解像度の撮影が可能。さらに、機能の豊富さやカスタマイズ性の高さという面でもペンタックスらしいなって機種に仕上がっている。デジタルカメラの操作に慣れてきて、もっといろいろ使いこなしたいなっていう中級者とか、できるだけ軽くてコンパクトで使いやすい奴が欲しいっていうベテランにもいいんじゃないかなと思います。


── というわけで倶楽部会員の皆さんは、ぜひログインして、原寸画像もチェックしてみてください。

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