牛肉の生ハムを求めて「肉のふがね」へ
締めくくりは、岩手短角和牛を扱う「肉のふがね」。1965年に町の小さなお肉屋さんとして創業しましたが、今ではネット通販のほうが売り上げ比率が高いのだそうです。岩手町に2店舗ありますが、「岩手川口工場直営店」を訪ねました。
ふがねの看板商品は、短角牛のモモ肉を使った牛肉の生ハム「セシーナ」。セシーナとは、スペイン・レオン地方の伝統的な牛肉の加工品のこと。日本では「生ハム=豚」のイメージですが、ヨーロッパでは牛の生ハムも一般的なんだそうです。代表の府金伸治さんがスペインで生ハムの製造現場を見て作り方を学び、スペインの産地と気候が似ている(どちらも北緯40度あたり)岩手町で熟成を始めたのが最初だとか。
試食させていただいた「セシーナ」は、熟成12カ月のもの。口の中でとろけるような柔らかさ。24カ月になると塩の角が取れてまろやかに、36カ月ものは「噛んだ瞬間に肉の味と香りがして、そのあとふわっと、牛が食べてきた牧草の香りがする」のだそう。いつか食べてみたい!
実はこのセシーナ、テレビで紹介されたとたんに注文が殺到して品切れに。1年以上熟成しないと出荷できないので、今から作っても店頭に並ぶのは1年以上先なのだとか。残念ながら、私が来るのを待っていてはくれませんでした(笑)。というわけで、今回は試食だけ。次の熟成分は11月末ごろから出始めるそうです。
代わりに買ったのが、熟成12カ月のセシーナの切り落としをオイル漬けにしたもの(50g、1800円)。こちらは直営店限定の商品です。グレープシードオイルだからか、油のくどさはなかったです。牛の生ハムって濃厚なので一口でも満足度が高い。
もうひとつ、こちらでお土産に買ったのが「岩手短角和牛やわらか煮弁当」。たっぷりの牛肉ときんぴらごぼうの二段重ねです。
家に帰ってから食べたら、子どもたちがすっかり気に入って、3人で奪い合いに。冷めてもお肉が柔らかいのは、きっとお肉の切り方を考えているからに違いない。2個、いや3個買えばよかった……。
肉のふがね 岩手川口工場直営店
住所:岩手県岩手郡岩手町大字川口5-9-1
HP:https://nikunofugane.com/
アクセス:いわて沼宮内駅よりタクシーで約6分
短角牛にちゃんこにセシーナ。岩手町は、知らなかったのがもったいないくらい、食べる楽しみがぎゅっと詰まった町でした。毎年10月初旬の3日間にわたって行われる「岩手町秋まつり」にあわせて来年行きたいと、今から思いを馳せてます。
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