「社長が突然いなくなったら、会社は動きますか?」経営者の急逝で“会社の情報が分からない”相談が相次ぐ。京都府事業承継・引継ぎ支援センターが「社長しか知らないこと」の見える化を呼びかけ
京都府事業承継・引継ぎ支援センター
パスワード、銀行取引、契約書、重要顧客、仕事の判断基準――。社長の頭の中にある「見えない会社の財産」を整理する100分
京都府事業承継・引継ぎ支援センター(京都商工会議所受託)は、令和8年11月13日(金)、京都経済センターにおいて、「社長がいなくても、会社は動きますか?~『社長しか知らないこと』を整理して、会社を止めない100分~」を開催します。
本年度早々から同センターには、経営者の急逝に伴い、会社や事業所の運営に混乱が生じたケースについての相談が立て続けに寄せられています。
そこで今回、同センターが着目したのが、会社の中に存在する**「社長しか知らないこと」**です。
「社長がいなくなったら、パソコンが開けない」
経営者が突然いなくなったとき、会社を止めるのは必ずしも「お金」や「人手」の問題だけではありません。
例えば、
「会社のパソコンのパスワードが分からない」
「ネットバンクにどうやって入るのか誰も分からない」
「重要な契約書がどこにあるのか分からない」
「重要な取引先を誰が把握しているのか分からない」
「仕事上の判断を、これまで社長一人が行っていた」
――。
こうした情報は、会社が通常どおり動いているときには問題になりません。
しかし、社長が突然いなくなった瞬間、「社長しか知らないこと」が会社を動かせない原因になることがあります。
今回のセミナーでは、チラシでも実際の事例として「パソコンのパスワードが分からず、開くことができなくなった」というケースを問題提起しています。
事業承継の前に、「会社を動かす情報」を引き継げる状態にする
事業承継というと、
「誰が後継者になるのか」
「親族に継がせるのか」
「第三者に会社を譲るのか」
といった「人」の問題が注目されます。
しかし、誰が会社を引き継ぐことになったとしても、まず必要なのは、「会社のことが分かる状態」をつくっておくことです。
後継者が決まっていなくても、今日からできる準備があります。
それが、「社長しか知らないことを書き出す」こと。
今回の100分では、参加者自身が自社について、
どんな情報が社長に集中しているのか
その情報を誰が知っているのか
誰に共有しておくべきなのか
どこまで共有しておけば会社を止めずに済むのか
を整理します。
「社長しか知らないことマップ」を使いながら、自社の情報を見える化し、明日から始められる「引き出し整理」につなげます。
「社長しか知らないこと」は、実は会社の価値そのものかもしれない
今回、センターが整理を呼びかけるのは、パスワードや契約書だけではありません。
長年築いてきた顧客との関係。
取引先からの信用。
社員との関係。
仕事のノウハウや技術。
地域とのつながり。
そして、数字には表れない「社長の判断基準」。
これらは決算書には載りにくいものの、会社が長年かけて築いてきた大切な財産です。
開催概要でも、会社の価値は決算書だけでは語れず、信用、技術、顧客との関係、社員、地域とのつながりなどを「会社の財産」と位置付けています。
つまり、「社長しか知らないこと」を整理することは、単なる緊急時対策ではありません。
会社の中に眠っている「見えない財産」を発見し、次の人に渡せる形にする作業でもあります。
「もし明日、社長が会社に来られなくなったら?」
今回のセミナーの最後に投げかけるのは、シンプルな問いです。
「今、この場でご家族や幹部から、
『社長、ネットバンクはどうやって入るのですか?』
『会計ソフトはどこですか?』
『重要なお客様は誰ですか?』
と聞かれたら、紙1枚で説明できますか?」
この問いに答えられる会社は、どれくらいあるでしょうか。
「社長が元気だから大丈夫」。
そう思っている今だからこそ、整理できることがあります。
京都府事業承継・引継ぎ支援センターでは、今回のセミナーを通じて、「社長がいなくても会社が動く状態」をつくることは、事業承継の準備であると同時に、日々の経営における事業継続の備えでもあることを伝えます。
開催概要
「社長がいなくても、会社は動きますか?」
~「社長しか知らないこと」を整理して、会社を止めない100分~
日時
令和8年11月13日(金)14:00~16:00
(開場13:30)
会場
京都経済センター 7階 E・F会議室
(市営地下鉄「四条駅」、阪急電車「烏丸駅」26番出口
参加費 無料
定員 50名
対象 事業承継に関心をお持ちの個人事業主または中小企業経営者
主催 京都商工会議所、京都府事業承継・引継ぎ支援センター
後援(予定)
日本政策金融公庫(京都支店・西陣支店)、京都銀行、京都信用金庫、京都中央信用金庫、京都信用保証協会
100分の内容
1.第1部 センターの実際の事例
2.第2部 「社長しか知らないこと」は何ですか?
3.「社長しか知らないことマップ」
4.この情報は誰に必要ですか?
5.明日から始める「引き出し整理」
チラシに掲載されたプログラムも、「社長しか知らないこと」を書き出し、情報の所在と共有先を整理する構成となっています。
講師
梅原 克彦 京都府事業承継・引継ぎ支援センター 統括責任者/公認会計士
阪本 純子 京都府事業承継・引継ぎ支援センター サブマネージャー/中小企業診断士
お問い合わせ先
京都府事業承継・引継ぎ支援センター
TEL:075-353-7120
E-mail:sjb@kyo.or.jp

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