パソコンならではの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPCの自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。
そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。
”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。
19万円を切った自作レシピの現実的な選択肢
価格高騰により、ゲーミングPCに限らず限られた予算で購入するには、なかなか厳しくなっている今日この頃。コストを抑えてPCを組む際の選択肢はいくつかあげられる。今回は、そのひとつを、TSUKUMO eX.のスタッフに提案してもらった。
まず思いつくのは、DDR4メモリーを使ったSocket AM4での自作だろう。ネックとなるメモリーの値上がり幅は、DDR5と比べると緩やかで、32GB(16GB×2)で2万円ほど安価になっている。それだけでなく、既存PCからの流用や、豊富な中古品を組み合わせることもできる。
Socket AM4は投入からすでに10年、PCI Expressインターフェースの対応が1世代前のPCIe4.0規格までに留まっている。マザーボードは1万円台と安価だが、USBポートの規格などを含め、スペック面はどうしても見劣りする。
さらに選べるCPUが少ない点にも注意したい。Socket AM4 CPUのなかで最も売れ筋となる8コア/16スレッドのRyzen 7 5700Xが3万5000円前後。AM4 CPUの最上位で現行世代のAMD Ryzen 7 9700Xに迫るゲーミング性能を発揮するRyzen 7 5800X3Dに至っては、6万3000円前後と微妙な価格となっている。
気になるパフォーマンス差はSocket AM5 CPUのRyzen 7000/9000シリーズを含めて比較しているので、レビュー記事を参照してもらいたい。
8コア/16スレッドで動作するRyzen 7 5700X。3万5000円前後で選べるのは、魅力的だが、あと数千円予算を確保することでRyzen 7000/9000やCore Ultra 5といったCPUを選べてしまう
そんなSocket AM4のメリットとデメリットを理解しつつ、今回TSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さんが提案してくれたレシピが、ビデオカードを流用するか、CPU内蔵グラフィックをメインに使用する、このレシピになる。
パフォーマンス大満足のCore Ultraで組む!
Socket AM4の価格面は非常に魅力的だが、もう少し予算を捻出できるならこのラインを狙いたいと提案してくれたのが、Core Ultra 5 250K Plusをベースにしたレシピだ。
クリエイティブとゲーミングで性能を発揮しながら、18スレッドで4万2000円前後となっているCore Ultra 5 250K Plus。Core Ultraは、2万円前後の価格帯ながらインターフェース盛りだくさんなマザーボードなど、この価格帯で組むなら、Socket AM5のRyzenで組むよりもおすすめという。
ビデオカードは、今使っているPCからの流用などが前提で、構成には含まれていない点は注意したい。流用したローエンドビデオカード、またはCPU内蔵のグラフィック機能で、日常使い+NVIDIA GeForce NOW(月額)でのクラウドゲーミングを楽しむのもありなレシピとなっている。
| ビデオカードなしでコストを抑えた最新自作PCレシピ | ||
|---|---|---|
| CPU | インテル「Core Ultra 5 250K Plus」 (18コア/18スレッド、 最大5.3GHz) |
4万1680円 |
| CPUクーラー | ID-COOLING「FROZN A620 PRO SE」 (空冷、120mmファン×2) |
4280円 |
| マザーボード | ASUS「PRIME B860-PLUS WIFI-CSM」 (インテルB860、ATX) |
2万200円 |
| メモリー | Apacer「FL.32GAC.PKRK2」 (16GB×2、DDR5-5600) |
6万5980円 |
| ストレージ | Lexar「NM790 1TB LNM790X001T-RNNNG」 (1TB M.2 SSD、PCIe4.0×4) |
2万9800円 |
| PCケース | Okinos「Cypress 7」(ミドルタワー、ATX) | 9980円 |
| 電源ユニット | Antec「GSK850 V2 ATX3.1」(850W、80PLUS GOLD) | 1万3000円 |
| 総額(税込) | 18万4920円 | |
※価格は10月5日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第133回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】ゲームもAI動画編集もVRChatもローカルLLMもできる! 欲望全部乗せPC -
第131回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】白コーデと発光が映えるゲーミングPCを組む -
第130回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】小さなミニタワーでかわいいゲーミングPCを組む -
第129回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】AM4&DDR4なら約18万円でゲーミングPCが組める -
第128回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ GW特別編】ディスプレー込み約25万円でPCゲーミングデビュー、チャンスは5月10日まで! -
第127回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】ゲームもクリエイティブもAIもおまかせ、24スレッドのハイスペックPCを組む -
第126回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】「紅の砂漠」を遊びつくせるゲーミングPC -
第125回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】ツクモの頑張り! ゲーミングPCをOS込み20万円台前半で組もう -
第124回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】Socket AM4マザーとDDR4メモリーでコストを抑えたゲーミングPC -
第123回
PCパーツ
【今月の自作PCレシピ】イラスト、漫画に挑戦できるデジタル作画PC - この連載の一覧へ



















