先端テックニュースまとめ読み from MITテクノロジーレビュー 第404回
コンピューターはどこまで進歩できるか?/「あと数年」が続く全固体電池 実用化は?
2026年11月02日 09時00分更新
世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
コンピューターはどこまで進歩できるか? 物理限界まで残る余地
ムーアの法則をはじめ、コンピューターの性能向上を支えてきたスケーリング則は軒並み鈍化している。だが、それらは物理法則ではない。量子力学などが定める計算の究極の限界は、現在の性能をはるかに超えたところにある。
「未来」の現在:「あと数年」が続く全固体電池、実用化はいつ?
液体電解質を固体に置き換える全固体電池は、充電時間の短縮や長寿命化、発熱の抑制が期待される。トヨタは10分以下の充電で最大約1200キロメートル走れる車を目指す。進捗度は10段階で7。実現可能性は示されたが、何が未知かも分からない「未知の未知」が残る。
安全性も利益も追う IPOを控えたアンソロピック、見えない素顔
アンソロピックがIPOに向けた目論見書を提出した。同社はAI安全性の研究組織であると同時に、利益を追求する巨大企業でもある。見る人によって異なる顔を見せ、自社に有利な物語で議論を主導してきた企業を、私たちはどこまで信頼すべきなのか。
Webは誰のためのものか? AIエージェント急増で「人間優先」揺らぐ
Webはこれまで、主に人間が使うものとして設計されてきた。だが、予約や価格交渉を代行するAIエージェントが普及し始め、Webはエージェントに合わせて作り替えられていく可能性がある。取り残された人間にとって、Webは使いづらい場所になりかねない。
ロボットにも「革命」はやってくるか?ヒューマノイド熱狂の現実
ダンスを披露し、飲み物を配る人型ロボットの動画を目にする機会が増えた。だが、こうしたデモには遠隔操作や入念なプログラムに頼るものが多く、実用に足る成功率にもまだ届かない。生成AIで起きた革命は、ロボットにも訪れるのか。
死後も「自分」でいられるか? 心の保存を目指す大胆な構想6つ
頭部の移植、脳の段階的な置き換え、記憶のクラウドへのアップロード。死後も心を存続させようと、一部の技術者たちがさまざまな方法を模索している。米政府の資金援助を受ける研究もあるが、多くはまだ実現の見通しが立っていない。
「未来」の現在:防げるはずの交通事故死、なぜゼロにできないのか?
交通事故死は予防可能な主要な死因の1つとされながら、世界で毎年100万人以上の命を奪っている。カナダのエドモントンは制限速度の調整などで、5年間で交通事故死を63%減らした。進捗度は10段階で6。方法はすでに分かっており、課題は実行に移す資金と意志の確保だ。
牛肉をなくすのは不可能だった? 「おいしさ」で攻めるブレンドミート
2035年までに畜産業をなくす——インポッシブル・フーズの創業者がそう語ったのは2019年のことだ。だが植物由来の代替肉は失速し、米国の牛肉消費は2025年に前年比4.3%増えた。いま広がり始めているのは、肉に植物性原料を混ぜた「ブレンドミート」だ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第403回
ビジネス
AIを無人島に30時間置き去りにした結果/失われた視力を補う網膜インプラント -
第402回
ビジネス
人気減量薬の気になる副作用/スタートアップ「葬儀屋」ビジネスが活況 -
第401回
ビジネス
減量薬に「若返り」効果か/LLMは推論していない? AlphaGo開発者の提言 -
第400回
ビジネス
臓器移植では若返れない?/脳スキャンで「見ているもの」を精密に再現 -
第399回
ビジネス
膨らむAIへの投資、帳尻は合う?/脳容積の半分がヒト細胞になったマウス -
第398回
ビジネス
送電網の蓄電池から中国製を締め出し/若返りブームの震源となった研究者 -
第397回
ビジネス
戦場のドローン映像がAIの訓練データに/米国のバッテリー導入が過去最高 -
第396回
ビジネス
ビル・ゲイツがAIに警鐘を鳴らす理由/ハッキング問題、オープンAI報告書の中身 -
第395回
ビジネス
天然水素は「ゴールドラッシュ」か?/人類はなぜ宇宙を目指すのか -
第394回
ビジネス
天然水素は21世紀のゴールドラッシュ?/AIに「創造性の壁」 - この連載の一覧へ








