このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第223回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2月21日~2月27日

生成AIなしでは仕事できない? 会社員7割が“AI依存”自覚/「年内にAIエージェントが成果生む」CEOの9割が確信、ほか

2026年03月02日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年2月21日~2月27日)は、加速するAI投資とその成果に対する意識調査、レガシーシステムの刷新をめぐる課題、生成AIを業務活用する会社員で進む“AI依存”、2025年下半期のサイバー脅威レポート、についてのデータを紹介します。

[AI][AIエージェント] 年商1億ドル超の企業、CEOの9割が「AIエージェントは年内に定量的な成果を生む」(ボストン コンサルティング グループ、2月26日)
・年商1億ドル超の企業、2026年のAI投資は前年比で倍増へ
・CEOの90%が「AIエージェントは2026年に定量的な成果を生む」と考える
・「AI関連の意思決定者はCEO」世界平均は72%、日本は88%

 日本を含む世界16市場/9業界で、売上1億ドル超の企業経営層2360人を対象に調査した報告書「As AI Investments Surge, CEOs Take the Lead」より。2026年のAI投資額は、2025年比で倍増する見込み。その規模は売上高の約1.7%に及ぶという。AIのROI(投資対効果)については、5人に4人のCEOが「2025年よりも見通しは明るい」と評価している。AI投資の30%以上は「AIエージェント」関連に費やされ、90%のCEOが「AIエージェントは年内に定量的な成果を生む」と回答している。

 ⇒ この報告書のタイトルを邦訳すると「AI投資が急増する中、CEOたちが主導権を握る」。「AIに関する主要な意思決定者は自分自身である」と回答したCEOは、日本では88%に達しており、これは世界平均(72%)を大きく上回ります。また、日本のCEOの70%は「AI戦略の成否が自分の評価や立場に関わる」とも回答しています。

2026年の企業のAI投資は、2025年の倍増を見込む(出典:ボストン コンサルティング グループ)

日本のCEOの7割が「AI戦略の成否は自分の立場に関わる」という認識を持っている(出典:ボストン コンサルティング グループ)

[レガシー][システム] 約9割の事業会社がレガシーシステムを保有、しかし設計書が更新されている企業は4割(ROUTE06、2月25日)
・事業会社の約9割がレガシーシステムを保有、8割近くが刷新に着手
・システム設計書を「すべて最新状態に更新できている」事業会社は4割にとどまる
・レガシー言語で特定担当者への属人化傾向が顕著

 事業会社で基幹システムの企画/刷新に関与する管理職と、SIerやベンダーで要件定義に関与する担当者を対象としたレガシーシステムの実態調査より。事業会社の90.3%がレガシーシステムを保有しており、77.2%が刷新に着手している一方で、「刷新したいが着手できていない」も21.5%に及ぶ。また、現行システムの設計書が「すべて最新状態で維持されている」企業は39.6%にとどまった。その原因として「レガシー言語での管理・更新が負担」(54.4%)、「更新の優先度が下がっている」(52.2%)などが挙がっている。

 ⇒ 設計書の未整備は「影響範囲の不明確化」や「障害対応の遅延」といった深刻なリスクを招いており、実際に約8割の企業が「業務継承での支障」を経験しているとのことです。

言語別の特定担当者依存/外部ベンダー依存の状況(出典:ROUTE06)

現行システムの設計書が整備されていない要因(出典:ROUTE06)

整備不十分な設計書が改修、刷新、引き継ぎ時に招くリスク(出典:ROUTE06)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  7. 7位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  8. 8位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  9. 9位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

  10. 10位

    デジタル

    Zscaler Internet AccessのIKEv2接続例 ヤマハRTX1300でZIA経由の冗長IPsec VPNを構築する方法

集計期間:
2026年09月22日~2026年09月28日
  • 角川アスキー総合研究所