このページの本文へ

世界最大テックイベント「CES 2026」現地レポート 第5回

CES 2026で発表

NVIDIA、新型メルセデス・ベンツにAI運転支援システムを提供

2026年01月06日 08時39分更新

文● 貝塚/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NVIDIA自動運転技術、独メルセデス・ベンツの新型CLAに搭載

 NVIDIAは、同社のAI運転支援システム「DRIVE AV」による次世代運転サポート技術を、開催中のCES 2026(米・ラスベガス)で発表した。

 まずは独メルセデス・ベンツの新型CLAに搭載され、米国市場で2026年末までに提供が開始される予定だ。

 新型CLAは、ブランド初の「MB.OSプラットフォーム」を採用し、NVIDIAのAI技術を活用した運転サポート機能を搭載している。将来的にはアップデートで機能追加や改良も可能な設計だ。すでに欧州の新車アセスメント「EuroNCAP」では五つ星評価を獲得しており、MB.DRIVEの安全支援機能が、事故回避に大きく寄与したことが評価されている。

 DRIVE AVは、AIによる運転制御と従来型の安全システムを組み合わせたデュアルスタック方式を採用している。都市部での出発地点から目的地点までの自動運転、自動駐車、ドライバーとシステムが連携しながらの運転など、レベル2相当の高度な自動運転を実現する。交通状況を理解し、歩行者や自転車などへの配慮も行うことも可能だという。

 開発・製造面でも新たな取り組みが進められている。NVIDIAは「Omniverse」や「Cosmos」を活用し、工場や組立ラインのデジタルツインを作成。仮想空間で設計や運用の計画・最適化を行うことで、現実の工場での試行錯誤を減らした、効率的な開発を可能にしている。

 また実世界の走行データをもとにAIモデルを学習させ、シミュレーションで検証したうえで、車載コンピュータでリアルタイムに運用することも可能。これにより、実車投入前に、デジタルツイン上で安全性や精度の確認を幅広いシナリオでテストするといった運用が可能だ。

 AI搭載型の次世代の交通の時代が、いよいよ近づいてきた。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  6. 6位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    TECH

    業界横断で“サイバー攻撃から供給網を死守” NTT・アサヒ・トライアルらが「流通ISAC」始動

  10. 10位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

集計期間:
2026年04月08日~2026年04月14日
  • 角川アスキー総合研究所