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Thermaltake「MINECUBE 360 Ultra ARGB Sync」

やりすぎもここまで来た‼ PCケースの中で輝く4面ディスプレイが衝撃的なCPUクーラー

2026年01月08日 17時00分更新

文● YD/三宅/ASCII 編集⚫︎ASCII

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「MINECUBE 360 Ultra ARGB Sync」を使って自作PCを組んだところ

 MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncは、4面ディスプレイが目に飛び込んできますし、最大の特徴であるのは間違いないです。しかし、Thermaltakeは昔から“見た目だけ”のメーカーではありません。水冷クーラーとしての冷却性能や、ファン構成、拡張性にも独自のこだわりを詰め込んでくるのが同社の流儀です。

 MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncも例外ではなく、派手な外観の裏に、しっかりと実用性を確保しています。今回は、この異色すぎるCPUクーラーが「誰に刺さる製品なのか」を、メリットと注意点の両面からレビューしていきます。

MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncを購入する3つのメリット

ポイント(1)4面3.95インチ液晶パネルが生み出す、圧倒的な表現力

 MINECUBE 360 Ultra ARGB Sync最大の特徴は、やはりポンプヘッドに搭載された4面の3.95インチ液晶パネルです。解像度は各面720×720pxと十分に高精細で、静止画だけでなく動画やアニメーションも表示可能。面白いのは、4面それぞれを個別に設定できる点です。

CPU温度、GPU温度、時刻、ロゴ表示などを分けて表示することも可能

 CPU温度、GPU温度、時刻、ロゴ表示などを分けて表示することもできますし、複数面を1つの画面として使い、パノラマ的な演出をすることも可能です。ケース内で“動きのある演出”をここまで自由に作れるパーツは、正直ほとんどありません。

 また、立方体形状のため、どの角度から見てもディスプレイが視界に入るのもポイントです。サイドパネル越しはもちろん、斜めや上から覗いたときにも存在感を発揮します。自作PCを「道具」ではなく「作品」として楽しみたい人にとって、この表現力は唯一無二といっていいでしょう。

YouTubeでThermaltake「MINECUBE 360 Ultra ARGB Sync」のレビュー動画を見る

ポイント(2)見た目全振りに見えて、実は冷却面も堅実

 ここまで派手だと、「ディスプレイで余計に熱を持つのでは?」と不安になるのも自然な反応です。しかし、その点もThermaltakeらしくしっかり対策されています。MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncには、同社のSWAFAN EX ARGBファンが標準搭載されており、ラジエーター冷却だけでなく、VRM周りへのエアフローも意識した設計になっています。

SWAFAN EX ARGBファンが標準搭載されている

 SWAFAN EXシリーズは、静圧と風量のバランスに定評があり、水冷クーラーとの相性も良好です。加えて、ファン自体がARGB対応なので、ヘッドのディスプレイ演出とライティングを組み合わせることで、ケース全体の統一感も出しやすくなっています。単に“冷やす”だけでなく、“魅せながら冷やす”という点で、完成度はかなり高い印象です。

 また、360mmラジエーターという構成から、ハイエンドCPUにも十分対応できる冷却能力を備えています。外見のインパクトが先行しがちですが、実際はハイパフォーマンス構成のPCでも安心して使える、真っ当な簡易水冷クーラーとして成立しています。

ポイント(3)見た目重視でも妥協しない、Thermaltakeらしい作り込み

 MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncは、奇抜なデザインに目を奪われがちですが、細部を見るとThermaltakeらしい“真面目さ”も随所に感じられます。その代表例が、ラジエーター用ファンに通常ブレードとリバースブレードの2種類が付属している点です。

ラジエーター用ファンに通常ブレードとリバースブレードの2種類が付属

 これにより、吸気・排気の向きを変えても、ファンの見た目を統一しやすくなっています。特に最近主流のピラーレスケースや、フロント・サイド吸気構成では、リバースブレードの有無がビルド全体の美観に大きく影響します。

 またラジエーターファンの3基は、マグネットで装着すれば連結するため、それぞれをケーブルでつなげる必要はありません。さらに、PCと接続するケーブルもCPUクーラー側はマグネットで装着するタイプなので、パソコンに組み込んだあとからでもケーブルを接続しやすいというのも、魅力に感じました。

ラジエーターファンの3基は、マグネットで装着すれば連結するほか、ケーブルもマグネット式

 こうした部分まで最初から配慮されているのは、長年自作市場を見てきたメーカーならではです。

 さらに、ソフトウェア連携による表示制御やARGB同期も含め、カスタマイズ性は非常に高めです。「派手だけど扱いにくい」という印象を抱かせない作り込みは、単なるネタ製品に終わらせないための重要なポイントといえるでしょう。

購入時に確認したい2つのポイント

ポイント(1)この価格で何を優先にアップグレードするかは、冷静に考えたい

 正直にいえば、MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncは実売5万3000円前後と安い製品ではありません。この予算があれば、CPUやGPU、SSDなど、PC全体のパフォーマンスを底上げできるパーツをアップグレードする選択肢も十分にあります。性能重視の人にとっては、「本当にここにお金をかけるべきか?」と悩むポイントになるでしょう。

 ただし、すでにハイエンド構成でこれ以上性能を伸ばす余地が少ない人や、性能より見た目や唯一無二感を大事にしたい人にとっては話が別です。冷却性能と安定性を確保したうえで、見た目に全力投資できるパーツとして、本製品は非常に分かりやすい満足感を与えてくれます。性能優先か、完成度優先か。その立ち位置を明確にしたうえで選ぶことが大切です。

ポイント(2)“アクセサリー枠”は進化が早い世界

 CPUクーラーにディスプレイを載せる、という発想自体はまだ発展途上の分野です。実際、飛び出すサイネージ風の製品など、よりインパクト重視のアイデアも次々と登場しています。このジャンルは今後も更新スピードが速く、短期間でさらに尖った製品が出てくる可能性は十分にあります。

 そのため、「とにかく最新・最強の見た目がほしい」という人は、数カ月後に別製品が気になってしまうかもしれません。一方で、MINECUBE 360 Ultra ARGB Syncは完成度が高く、“今この瞬間の到達点”としてはかなり分かりやすい存在です。流行の移り変わりを理解したうえで、そのインパクトを楽しめる人向けの製品だといえるでしょう。

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