あなたが買うべきガジェットは俺たちに選ばせてくれ! 推しガジェット大賞 2025 第203回
カシオ計算機「G-SHOCK nano DWN-5600」
指にはめるG-SHOCK登場!ガチャガチャじゃない「本物」
2025年12月06日 17時00分更新
ガジェット好きはもちろん、ファッションとして楽しみたい人にも刺さるであろうG-SHOCK nano DWN-5600。ここからは、実際に感じた魅力をさらに深掘りしていきます。
G-SHOCK nano DWN-5600を購入する3つのメリット
ポイント(1)指輪サイズで指にはめられるG-SHOCKという唯一無二の存在
本製品の一番の魅力はやはり「指に着けられるG-SHOCK」という唯一性です。腕時計にファッションアイテムとしての側面があるのは言わずもがなですが、それをあえて指輪に落とし込んだことで、一気に遊び心の塊のようなアイテムになっています。
しかも、このDWN-5600はただ小さくしただけではなく、スピードモデル「DW-5600」の個性を余すところなく受け継いでいるのが驚きです。
スクエアフェイスの形状やボタン周りの雰囲気、樹脂バンドの素材感まで、指輪サイズなのに使い慣れたベーシックなG-SHOCKそのもの。とにかく細部が作り込まれていて、模型的なミニチュアではなく、あくまで“身に着けて成立するプロダクト”になっています。実際に指に着けてみると、存在感はあるけれど邪魔にはならず、アクセサリー感覚でちょうどいいバランスになっています。
これを着けていると、必ず「それ何?」と聞かれるでしょう。コミュニケーションのきっかけにもなります。ガジェット好きでもファッション好きでも楽しめる、話題性も含めた唯一無二の魅力がある製品だと思います。
YouTubeでカシオ計算機「G-SHOCK nano DWN-5600」のレビュー動画を見る
ポイント(2)小型なのに本物と同じ性能という驚き
DWN-5600が面白いのは、「小型だから機能は雰囲気だけ」と思わせておいて、実際はしっかり本物の性能を持っているところです。
時間が表示できるだけでなく、20気圧防水、耐衝撃構造、樹脂バンドの穴あき構造、ボタンでの操作、そしてユーザー自身による電池交換にも対応しています。ここまで準備された状態で「指輪型です」と言われたら、思わず笑ってしまうくらいのギャップがあります。
中でも驚いたのは、20気圧防水をきちんと確保している点です。普通に考えれば、ここまで小さい筐体に防水構造を詰め込むのは相当高いハードルのはず。しかし、カシオはG-SHOCKをG-SHOCKたらしめるのに不可欠なタフネス性能で妥協せず、そのまま小さなサイズで成立させてしまいました。
操作も一般的なG-SHOCKと同じく側面のボタンでできるため、ミニサイズながら違和感がありません。
ポイント(3)これを1万円台で作れるカシオの量産技術がすごい
ここまで作り込まれた内容を持ちながら、価格帯が1万円台という点は、驚きとともに製品の魅力の1つとなっています。
最近のG-SHOCKには、高級な素材をふんだんに用いたり、高価なアナログのシリーズなどが存在しますが、お手頃価格の実用品、大量生産品であることは、いわゆる「チプカシ」とともにG-SHOCKのストーリーの一翼を担っています。
一方で、機械製品は小さくなるほど難易度が上がるのは宿命のようなものです。パーツの精度はシビアになり、内部に収納できるスペースも削られる。それをこの価格帯で量産できるのは、長年G-SHOCKをつくり続けてきたカシオの技術力の証と言えるでしょう。
「遊び心のある小型ガジェット」が好きな人には、手を出しやすい価格設定でると同時に、技術の高さも実感できる、カシオらしい“挑戦と品質”が込められた製品です。
購入時に注意するべき側面
ポイント(1)発売後しばらくは入手困難の可能性
読者の皆さんもすでにご存じかもしれませんが、この製品、非常に話題になっており、実際に公式サイトでは「抽選申込終了」(2025年12月2日地点)の状態です。
もし欲しい場合でも転売品に手を出すのはオススメできません。1万円台で買えるという本来の魅力が台無しになってしまいます。限定モデル扱いになっていないことを考えても、再入荷まで少々時間はかかっても落ち着いて正規のルートで購入する道を選びたいです。
ポイント(2)実用的かどうかは人を選ぶ
DWN-5600を実用的なアイテムとして見るかは、正直なところ人を選びます。時間はもちろん読めますが、視認性は腕時計に劣ります(ちなみに90年代のG-SHOCKブームど真ん中の老眼が始まりだした人に使ってもらったところ、かなり離さないと少々見辛いと言っていました)。アクセサリーとして楽しむなら大満足ですが、「実用品として毎日使う時計」とはやや方向性が異なるアイテムです。
ただ、これは欠点というより、この製品の存在意義そのものでもあります。「便利さ」より「遊び心」「話題性」「小さなガジェットのかわいさ」を大事にしたい人に向いている製品なので、目的さえ間違えなければ満足度は高いと感じます。

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