あなたが買うべきガジェットは俺たちに選ばせてくれ! 推しガジェット大賞 2025 第179回
Skullcandy「Method 360 ANC」
「他にないイヤホンだわ……」、ブリンブリンな充電ケースで中身はほぼBose〜スカルキャンディ「Method 360 ANC」
2025年11月13日 17時00分更新
ケースにはカラビナが標準で付いていて、バッグやパンツのベルトループに吊るして持ち歩くスタイルがよく似合います。街の空気感をそのまままとったような見た目で、単なるガジェット以上に“アクセサリーとしての役割”を担ってくれるのが新鮮です。
サイズは少し大きめで、正直なところ万人向けではありません。それでも「これが好きなんだよな」と思わせる説得力があるのが、この製品の面白さです。
もちろんデザインだけではありません。Boseと共同開発したサウンドチューニング、Skull-iQアプリによるカスタマイズ性、ANCや外音取り込みの切り替えなど、使い勝手を高める仕組みも揃っています。
そんなギャップのある完全ワイヤレスを探しているなら、Method 360 ANCはしっかり刺さる一台になるはずです。
ポイント(1)独自のケースデザインと携帯性、カラビナ付き
Method 360 ANCの魅力を語るうえで、スライド式の充電ケースは避けられません。まず見た目の存在感が強く、他社のミニマルな丸形ケースとは完全に逆方向。デザイン全体にストリート感がにじみ出ていて、手に持っているだけでちょっとテンションが上がります。
さらにカラビナ付きという仕様も個性を後押ししています。バッグの外側に吊るして持ち歩くと、まるでファッションアイテムのように存在感を出してくれます。ケース自体が大きめなので、バッグの中に放り込むより、外に引っかけるスタイルの方が実用的だったり、見た目的にもかっこいい感じがします。
スライド式の開閉もスムーズで、ワンアクションでイヤホンを取り出せる気軽さがあります。ヒンジを開くタイプと違って、ガバッと開いてすぐに使えるので、街中でのちょい聴きや移動時の付け外しがとてもラクです。
サイズ感については賛否が分かれると思いますが、「普通じゃつまらない」「ガジェットにも自分らしさを出したい」そんな人には、まさに打ってつけのケースですよ。
YouTubeでSkullcandy「Method 360 ANC」のレビュー動画を見る
ポイント(2)Boseとの共同開発による独自のサウンドチューニング
SkullcandyとBoseの共同開発という言葉だけで、オーディオ好きには結構響くものがあります。Method 360 ANCはSkullcandyらしい低音の押し出しをしっかりキープしながらも、Boseらしい質感の良さが乗ったバランスに仕上がっています。単にドンシャリで盛り上がるだけではなく、低域のキックが締まっていて、沈み込みとキレの両方が楽しめるタイプです。
特にEDMやヒップホップとの相性は文句なしです。ベースラインが深く沈み、しかも輪郭が崩れないので、音圧を楽しみつつも心地よく聴き続けられます。中高域も意外とクリアで、ボーカルが埋もれないのも好印象です。ラフで粗い感じはなく、むしろBoseが関わっていることで音の作りの良さが保たれています。
イヤーピースのフィット感も優秀で、耳の中にしっかり収まる安心感があります。このフィットのよさが低音の再現性を支えていて、音の没入感にもつながっています。
Skullcandyはデザイン寄りのブランドと思われがちですが、Method 360 ANCはその印象を良い意味で裏切ります。音質面でも確かな手応えがほしい人にとって、想像以上に満足度の高いモデルです。
ポイント(3)多彩なアプリ機能とカスタマイズ性
専用アプリ「Skull-iQ」を使うと、イヤホンのタップ操作を自由に割り当てられるだけでなく、他社ではまず見ないようなユニークな機能まで扱えます。
なかでも便利なのが、タップ操作にスマートフォンのカメラシャッターを割り当てられること。自撮りや集合写真のときに、遠隔でシャッターを切れるのは純粋に便利で、撮影の自由度が一気に広がります。
アプリではイコライザーの調整やノイキャン関連の設定、音声操作のオンオフも細かくカスタマイズできます。ストリート系ガジェットは“デザイン優先で中身はシンプル”という印象を持つ人もいるかもしれませんが、このモデルはむしろ機能てんこ盛りタイプです。
スマホを頻繁に触る人なら、アプリを含めた操作性はかなり便利に感じるはずです。Skullcandyらしい遊び心が詰まりつつ、機能面では想像以上に実用的。尖った見た目の裏に、しっかり汎用性の高い仕組みが隠れている点は、この製品の魅力を大きく支えている部分です。
購入時に注意したい側面
個性が強いデザインとサイズ感
Method 360 ANCのケースは大きめで、強い個性を放っています。デザインとしては魅力的ですが、ファッションとの相性はしっかり考える必要があります。パンツのポケットに入れると存在感があり、バッグに入れると少しかさばる印象です。
スライド式のケースも慣れるまでは独特です。開閉が面白い反面、サイズの大きさゆえに、取り回しは一般的なコンパクトケースとは違う感覚になります。このあたりのクセを楽しめるかどうかが、Method 360 ANCを選ぶかどうかの一つの基準になりそうです。
音質の個性とモード切り替えの仕様
音質はしっかり個性的で、Skullcandyらしい低音が前面に出ています。ロックやヒップホップが好きな人にはメリットですが、フラット志向の人にはややクセを感じる可能性があります。また、ハイレゾには非対応で、この部分を求める人にとっては候補から外れるかもしれません。
もう一点気になるのは、ANCと外音取り込みの切り替え仕様です。モードを変更するとき、必ずオフ(どちらも無効)を挟む必要があり、頻繁に切り替える使い方だとやや煩わしく感じるはずです。アプリでも設定変更はできず、仕様として割り切るしかありません。普段、外音取り込みとノイキャンを行き来する人は、このポイントを把握したうえで選んだ方が安心です。

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