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PFU「木製キートップセット for HHKB Studio」
実用性の問題じゃない! 高級キーボードに職人仕上げの木製キートップで自分だけのキーボードが作れる
2025年10月16日 17時00分更新
HHKB Studioがもたらす合理性と機能性に、日本の伝統技術が誇る“木の肌地を生かした美”が融合した木製キートップ。ここでは、この製品を購入する際のメリットや注意点を紹介します。
木製キートップセット for HHKB Studioを購入する3つのメリット
ポイント(1)職人の手仕事による、銘木の一枚板から削り出された特別な存在感
このキートップには、ウォールナット、ブラックチェリー、メープル、オークといった、高品質な家具に用いられる銘木の一枚板が使われています。職人が、切り離しから研磨に至るまで、一つひとつ手作業で丁寧に仕上げているのです。オリジナルのキートップと変わらない滑らかな打鍵感を実現しつつ、あえて完璧に磨き上げないことで残した絶妙な木の触り心地が、指先にやさしく寄り添います。無機質な樹脂製のキートップにはない、生命力すら感じる温かみがそこにあります。
私たちの生活空間の中でも、木のほうが心地よく感じるものがたくさんあります。家具や内装など、ともに過ごすもの、ピアノやギター(エレキでさえ!)などの楽器、調理器具の取っ手や積み木などのおもちゃもそうです。それらは、手で触れたり、使いこんだり、自分を助けてくれるものです。コンピューターのキーボードも道具としての性格としては、直に自分の肌で触れるこうした道具の仲間なのではないでしょうか。
ポイント(2)HHKB Studioの「All-in-One」思想を深化させる究極のカスタマイズ
HHKB Studioはキーボード中央にポインティングスティック、側面にジェスチャーパッドを搭載するなど、ホームポジションから手を動かすことなく、タイピングもマウス操作もシームレスに行なえる「All-in-One」思想を具現化したキーボードです。つまり、キーボードそのものは、あくまでコンピューターと利用者が対話するために合理的に設計され進化してきたものであり、HHKB Studioは、その究極の到達点ではないかと評価されている製品です。
ヘビーユーザーに利用者が多いIBMのThinkPadシリーズで特徴的だったポインティングスティック、新しく操作効率をあげるように設計されたジェスチャーパッド。キーボードにあとは何を付けることができるのか? となってしまいそうです。木製キートップセット for HHKB Studioは、その製品自体の合理性や機能性そのままに、あらたな価値を提供するといえます。使ってみると、指先の感触だけで木を感じてホッとする気持ちになれる、使う人の感性に訴えかけるカスタマイズなのです。
ポイント(3)タイピングを“体験”に変える、木製ならではの経年変化と所有する喜び
天然の木材は、使い込むほどに色合いが深まり、ツヤを増していきます。人の皮脂や光に触れることで、キートップはゆっくりと、しかし確実にあなただけの色に変化していくのです。これは、単なる道具が、共に時間を過ごした「相棒」へと育っていく過程そのものといえないでしょうか。タイピングという日常の行為が、日々変化するキートップの表情を確かめる喜びに満ちた"体験"へと変わっていくことになるはずです。これこそが、この製品がもたらす最大の価値かもしれません。
購入時に注意したい2つのポイント
ポイント(1)価格は3万9600円、あくまで“こだわる人”のための逸品
これだけのこだわりと職人技が詰まっているのだから当然ですが、価格は3万9600円と、キートップとしては非常に高価です(しかもキー全部ではありません)。ハイエンドクラスのキーボード本体が買えてしまうほどの価格であり、誰もが気軽に手を出せるものではないでしょう。これは、道具に一切の妥協を許さないプロフェッショナルや、日々の生活に豊かさを求める人のための製品といえるでしょう。
ポイント(2)天然素材ゆえの、手入れと取り扱いの繊細さが求められる
木製であるため、急激な湿度の変化によるひび割れや、強い衝撃による破損のリスクがあります。また、美しい風合いを長く保つためには、定期的に蜜蝋クリームを塗り込むといった手入れも推奨されています。こうした手間すらも「道具を育てる楽しみ」と捉えられる人でなければ、その価値を最大限に享受することは難しいかもしれません。
しかし、キーボードの本体というものが道具として酷使される性格のものであり、毎日の打鍵ですり減って刻印すら薄れてきたりします。それは道具としてはあたり前のことであり、その人なりの付き合い方でもよいのではないかと私は思いました。とはいえ、プラスチックと同じように扱うわけにはいかない点は理解しておく必要はあります。大丈夫なのかもしれませんが、コーヒーなどこぼさないようにしたいものです。

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