重厚な物語は初めて遊ぶ人にもおすすめ!

『FFタクティクス - イヴァリース クロニクルズ』先行レビュー!ゲーミングノートで遊んでみた

文●ミヤザキ 編集●ASCII

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『FFタクティクス - イヴァリース クロニクルズ』先行レビュー!ゲーミングノートで遊んでみた

 スクウェア・エニックスから、Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)で2025年9月30日(Steam版は10月1日)に発売予定の『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』。本作のPC(Steam)版を、メーカーの提供により先行して遊ぶことができた。そのレビューをお届けしよう。

※記事中の画面は、基本は「エンハンスド版」のものを使用

イヴァリースを舞台にした重厚な物語が展開

 本作では、ラムザという貴族階級に生まれた若者を主人公に、獅子戦争と呼ばれる戦いを軸にした壮大な物語が描かれる。

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 ゲームは高低差のあるマップでキャラクターをチェスや将棋の駒のように動かすタクティカルRPG。最大5人の仲間を出撃させ、クリア条件に沿って戦っていく。キャラクターはさまざまなジョブに就かせることが可能で、それによって戦い方が変化。どのジョブにするか、どのアビリティを付けるかなど、キャラクターメイクの楽しさもある。

『FFタクティクス - イヴァリース クロニクルズ』先行レビュー!ゲーミングノートで遊んでみた
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 ゲーム内ではストーリーを補完するさまざまな情報を「ブレイブストーリー」で確認可能。現在の情勢を確認できたり、イベントシーンを振り返れたりと、これでもかと物語を深掘りできる要素が用意されている。ストーリーをどっぷり楽しみたいという人にピッタリなタイトルだ。

『FFタクティクス - イヴァリース クロニクルズ』先行レビュー!ゲーミングノートで遊んでみた

「クラシック」と「エンハンスド」、2つの『FFT』を収録!

 本作には、1997年に発売されたオリジナル版を極力忠実に再現した「クラシック」と、現代向けにグラフィックやシステムを改良した「エンハンスド」の2つのゲームを収録。

 本作はコアなファンが多く、「クラシック」の収録は英断だと素直に感激した。「エンハンスド」と比べてしまうとシステム的に親切でない部分はあるものの、やはり、当時の絵柄で、当時と同じ感覚でゲームを楽しめるのは感無量だ。

【クラシック】

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【エンハンスド】

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 ちなみに、『FFT』にはPSPやスマホでリリースされた『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』という作品があったが、ここで追加されたキャラクターやジョブは本作には登場しない。ここはちょっとだけ残念に感じた。

フルボイスでラムザたちの物語が楽しめる!
難易度設定もできる「エンハンスド」は大注目

 ただの『FFT』のリマスターではなく、リメイクと言っていいほどさまざまな要素が改良された「エンハンスド」が本作の大きな目玉。セリフがフルボイス化したり、難易度設定が付いたりと、オリジナル版より臨場感やゲームの快適性がアップしている。

 フルボイス化はイベントセリフだけでなく、戦闘中の魔法やアビリティの詠唱にも用意されており、より物語が盛り上げるように感じた。ちなみに、イベント中のセリフは、吹き出しに表示されるキャラの口元もパクパク動くようになっていて、細かいけれども、こだわりが感じられてグッド。

 セリフ送りはオートにすることも可能。ただし、イベントシーンで場面展開などが入ると、オートが切れて、再度ボタンを押さないといけない点は注意したい。

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 難易度は手軽に戦闘を楽しめる「カジュアル」、戦闘バランスの取れた「スタンダード」、そして上級者向けの「タクティカル」の3つ。「カジュアル」は流石になんの準備も無しに戦闘に突入すると勝つのは難しいが、敵から受けるダメージが軽減されていたりして、非常に遊びやすい。

 タクティカル系のゲームは苦手だけどお話は楽しみたいという人にピッタリなので、『FFT』をジャンルが苦手だから遊んでいない人は、ぜひ本作で遊んでみてほしい。ちなみに、難易度はゲーム中にいつでも変更可能だ。

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 また、ワールドマップで敵を探す(任意のボタンを押す)ことが可能に。ボタンを押すと、いつでも敵と戦闘できる。ワールドマップをうろうろしなくてもお金稼ぎやレベル上げができるので、非常に快適! なお、敵を探した場合、戦闘前に「戦う」か「撤退」かを選べる。

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 戦闘シーンも大きな変更が。それは、敵・味方の攻撃順がタイムラインで表示されるようになったこと。誰がどの順番で行動するかわかるようになったので、魔法やアビリティの使い時が、より判断しやすくなっている。ユニットの移動などのスピードを早送りする機能もあるので、戦闘もスピーディーに進められるのが◎。

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 「エンハンスド」ではショップに「試着室」コマンドがなくなった。その代わり、「まとめて購入」というコマンドを追加。そこで売っている装備品を全部位ごとに比較しながら購入するかどうか選べる。「最強試着」がなくなったのはちょっと残念だが、こちらはこちらでわかりやすくて良いかな、と。

 ただ、「まとめて購入」の場合、盾など一部装備品は項目を変更しないと選択画面に現れない。ここはちょっと気になった。

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 ほかにもいろいろ要素が追加されているが、いずれも遊びやすさやプレイを盛り上げることを考えたものになっている。また、PC(Steam)版はキーボードでの操作に対応しているのもグッド。ノートPCなどで遊ぶ人は、コントローラーいらずで楽しめるのが魅力だ。

 加えて、PC(Steam)版はスクリーンモードなどの専用のコンフィグがあるので、自分の環境にあったゲーム設定ができるのもポイント高し。

『FFタクティクス - イヴァリース クロニクルズ』先行レビュー!ゲーミングノートで遊んでみた

ノートPCでも60fpsは安定!

 今回プレイしたのは、去年購入したゲーミングノート(構成は以下を確認)。Steamのfpsカウンターで確認したところ、場面転換や魔法使用時でも常時60fpsを示しており、画面のカクツキなど感じることなく快適にプレイできた。

 戦闘への入り、イベントへの入りや切り替えなどで画面が暗転することがあるものの(いわゆるローディング画面)、これも長くて2~3秒ほどなので、待たされている感じもしない。

今回プレイしたゲーミングノートの基本構成

CPU:AMD Ryzan 7 884H5(3.80 GHz)
メモリー:16.0 GB
ストレージ:954GB SSD
グラフィック:NVIDIA GeForce RTX 4060 Laotop GPU
無線機能:Wi-Fi6対応
OS:Windows 11

 本作はSteam Deckへの対応が発表されているし、そうでなくても、ノートPCならいつでもどこでも遊べるので、ファンはもちろん、初めてプレイする人も、ぜひ本作をこの機会に遊んでみてはいかがだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル:ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ
ジャンル:タクティカルRPG
プラットフォーム:Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/PC(Steam)
発売日:2025年9月30日 ※Steam版は10月1日
価格:
 通常版:5800円(ダウンロードのみ)
 デラックスエディション:6800円(パッケージ/ダウンロード)
 特別装丁コレクターズBOX:2万2000円(ソフトは含まれません)
CERO:C(15歳以上対象)