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見た目も味もほぼ抹茶!100%カイコ由来の“飲むシルク”が地球を救う

特集
未来を変える科学技術を追え!大学発の地味推しテック

お土産屋で見るたびにギョッとするアレ

 長野のお土産屋で見かける「カイコの佃煮」。初めて見たときは「え、虫!?」とギョッとしたものだが、実は日本では古くから食材や薬膳としてカイコが用いられてきた。漢方薬の「白殭蚕(びゃくきょうさん)」もそのひとつで、咳止めや鎮痛に効果があるとされている。カイコは衣類のシルクを生む存在であると同時に、栄養源としても長い歴史がある。

信州大学は粉にしてみました

 そんな“お蚕さま”の新たな可能性を追うのが、信州大学発のスタートアップ、モーラス株式会社だ。同社が開発したのは「MorSilk Powder」をベースにした機能性食品シリーズ。抹茶を思わせる淡い緑色の粉末で、タンパク質や必須アミノ酸、微量ミネラルを豊富に含み、血糖値を下げる効果があるという。

抹茶×サステナでセレブのハートをつかめ!

 抹茶と同様、飲料や料理に混ぜて使うことができ、日常の食生活に取り入れやすい。さらに、カイコは省資源で育成できるため、環境負荷が小さい。健康とサステナビリティを両立する新しい“飲むシルク”として期待されている。特に、ハリウッドセレブにとって「抹茶」は定番のスーパーフード。さらにサステナブルの掛け合わせで、彼らのハートもがっちりつかめるのではないか。

「桑の葉味」と思えばアリかも

 ちなみに、カイコの主食である桑の木は、暑さ寒さに強く、成長が早い生命力の塊で、葉は薬膳茶に、実は甘酸っぱくてマルベリージャムとしても親しまれてきた。お蚕さまだと思うとちょっと抵抗があるけど、「ほぼ桑の葉でできてる」と思えばアリかも?

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