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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第548回

EVの価格破壊王BYDが放つSUV「シーライオン7」に乗ってわかった安かろう悪かろうではない理由

2025年08月09日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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BYD/シーライオン7(取材はRWD仕様で495万円。AWD仕様は572万円)

 「ありかも、BYD!」などと悠長なことは言っていられない。BYDの日本第4弾となる「シーライオン7」がスゴすぎた。というのも、ラージサイズSUVのEVなのに、価格はなんとRWDが495万円、AWDが572万円なのだ。しかも補助金が35万円も出る。もはや「ガソリン車よりも安いかも」と錯覚するシーライオン7のRWD仕様を紹介しよう。

SUVなので荷室も広い! 使い勝手のいいEV

 まず「シーライオン7」という、ちょっと変わった名前から説明しよう。シーライオンはともかく、7とはどういう意味なのだろう。担当者に聞いたところ、BMWでいうところの「1シリーズ」や「7シリーズ」のように、BYDラインアップの中での大きさを示しているのだという。

 そして、7は同社の中ではかなり大型のモデルにあたるとのことで、ボディーサイズは全長4830×全幅1925×全高1620mm/車重2340kgと、日産「アリア」よりも大きいのだ。さらにカタログ航続距離は590kmと日産アリアB6の470kmを上回るにも関わらず、シーライオン7の方が164万円も安い! これを価格破壊王と言わずして、何と言おうか……。

 電動テールゲートを開けて、荷室から見てみよう。容積はBセグメントSUVとは違うところをみせつける500リットルと大容量。しかも床は二重床になっており、充電ケーブルなどを入れておくのに便利だ。側面にはサブウーファーを搭載。銘柄はデンマークの老舗ブランド「DYNAUDIO」。

 なぜデンマークブランドなのかというと、創業者であるウィルフリード・エーレンホルツ元CEOが2014年、中国のGoerTek(ゴアテック)に所有する株を売り渡したから。GoerTek社はiPhoneやAirPodsなど、Appleの主要製品を生産するかたわら、音響部品や自動車部品なども手掛けている。BYDからしたら、国内に有名ブランドがあったというわけだ。

 後席ドアを開けると革張りの上質な室内が拡がっていた。フラットな床面は電気自動車ならでは。ちなみに床下にはBYDのお家芸である、リン酸鉄リチウムイオンによるブレードバッテリー(総電力量82.56kWh)が敷き詰められている。

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