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日本唯一の24時間レースにドライバーとして参戦! 天候やトラブルに泣かされるも無事完走

文●西川昇吾 撮影●加藤智充、小瀬広明、編集部 編集●ASCII

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臨戦態勢でスタンバイしていたのだが

 このトラブル対応中に、スティントの予定が何度も入れ替わったので、筆者が乗るタイミングも何度も変更されました。当初の予定では19時30分から90分ほどドライブし、翌日朝の時間帯でもう1度90分ほどドライブする予定でしたが、作業中も乗るかも……いや乗らない! を何度か繰り返し、ヘルメットを脱いだり被ったりといった具合でした。

 結局デフを載せ替えたため、デフチェックの意味を兼ねてレギュラードライバーの丹羽選手がリペア後のスティントを担当することになりました。これにより筆者のスティントは早朝4時過ぎへと変更されました。

 シャワーを浴び、自分のクルマで仮眠してピットに戻ってくると、夜中に赤旗があったとのこと。これによりスティントの予定が伸びて5時に、その後も濃霧によるSCや赤旗があったため、乗るタイミングが何度か変わり、その時が来たのはスタートしてから約17時間後の朝9時となりました。

 乗る可能性があったけど結局乗らない……ということが何度かあって、どのタイミングで気を休めていいか分からず、正直、乗る前に疲れてしまいました。

レース終盤はタイヤカスに注意!

 このような段階を経てついにマシンに乗り込んだのですが、タイヤ交換時のハブトラブルにより、数分のストップに。しかし、チームが迅速にトラブル対応をして下さり、数分でコースインすることができました。そこから約1時間弱ドライブして自身のスティントは終了。

 赤旗やトラブル対応などで当初の予定より走行時間は短くなってしまいましたが、セーフティーカーのタイミングなどではなく、レースペースで走れるときにコースに送り出して下さり、貴重な経験をさせていただいたチームには感謝しかありません。

 こうして迎えた自身のスティントは、順位争いがなかったため、ハイペースを意識しながらも確実に安定してマシンを運ぶことに専念しました。24時間レースも後半となっている時で、コース上にはタイヤカスが多く散乱していました。大きなタイヤカスを拾うと振動が出るため、いかにタイヤカスを拾わずに速いクルマに抜いてもらうかがポイントです。

 また、自身のレースキャリア初となるFCY(フルコースイエロー、全車追い抜き禁止)も経験しました。チームからの無線でFCY情報を聞き、きちんと減速。もちろんできて当たり前ですが、初のFCYをペナルティーなく終えられたのは少しホッとしました。

 長く短い1時間弱を終えて、筆者初のS耐スティントは無事に終了。安堵したのをよく覚えています。

 そして6月1日の15時にチェッカー。さまざまなトラブルがありながらも、チェッカーを受けたマシンを迎え入れた時は何とも言えない達成感と充実感に満たされていたのを覚えています。文章で伝えるのが筆者の仕事であることは重々理解していますが、この感覚は実際にチームとして参加した人でなければ分からないものだと思いました。

 完走してこの感覚を味わうことができたのは、チームの皆さんのおかげです。関係した皆さま、貴重な経験をさせて下さり感謝いたします。

年に一度のお祭りレースをもっと楽しみたい

 真面目にレースを振り返ってみると、初参戦の緊張からか「お祭り」とも称されるこの24時間レースを楽しみ切ることができなかったなぁ…と思うところもありました。ここからは少しだけですが、お祭りらしく楽しめた部分も紹介。

 プロドライバーも参戦しているS耐。ピットウォークやグリッドウォークも長い時間行なわれていて、この時間帯は正にレーシングドライバーになった気分でした。自分がドライバー側でこの時間を迎える日が来ると思わなかったので、なんだが不思議な感覚でした。

 また、レギュラードライバーの皆さんが配慮して下さり、グリッドウォークでは初参戦ドライバーにレースアンバサダーの方をアテンドしてくださいました。筆者は唯月 楓さんに傘を差してもらいました。そして、チェッカー後にASCII編集部のスピーディー末岡氏のオーダーでOVER DRIVEのレースアンバサダーの皆さんと記念撮影をさせていただきました。もう一度お伝えしますが、これは筆者の要望ではなくスピーディー末岡氏からのオーダーです。

 そのほかにも、楽しめそうなお祭り要素がたくさんある24時間レースですが、ドライバーとして参加するとなかなかその心理的な余裕はなく……。終わってみれば「アレコレしたかったなぁ」と思い返してしまいます。来年も機会を作って、このお祭りをドライバーとしてもファンとしても楽しめるようにしたいと思います!

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