子供向けのお絵描きロボットを衝動買い
ロボットの技術が、ついに「お絵描き」にまで応用される時代になった。筆者が今回衝動買いしてしまったのは、カードを挿すだけで絵を描いてくれるキュートな知育ロボット「TEETO」だ。分類としてはXYプロッター系で、差し込まれたカードに応じて指定された図形を丁寧に紙の上に再現してくれる。
音声ガイド付きで子供向けとはいえ、その精密な動きと柔らかい描画音、そして完成するイラストの整った線には妙にオトナ心もくすぐられる。そしてこの手の製品にありがちな「ちょっとした落とし穴」が今回の商品の専用ペンの問題だった。
TEETOに標準で付属しているのは、細軸・丸型フェルトの黒色水性ペンで、キャップ装着時の全長はわずか93mm、直径はおおよそ9.5~10mm。子供の小さな手に合わせた設計であると同時に、TEETO本体の可動域に最適化されたサイズと考えられる。実はこのペン、取説や公式サイトを見てもまったく型番やリフィル情報が書かれていないという、ある意味潔い仕様である。
100均でペンを探しに行ったが無念の結果
まずは100均ダイソーにホワイトボードに使えるフェルトペンを探しに行った。店頭には種類豊富に並んでいたが、すべてが軸径10mmオーバーでTEETOには太すぎる。今回は断念し、次回別店舗でのリベンジを決意。
代わりとして、以前似たお絵描き玩具を買った際に付属していた子供用の細軸カラーペンを試すことにした。これは軸径が10mm以下でホルダーにはぴったり収まったが、純正と異なり少し長く、上部の押さえキャップが閉まらない。そこで側面につまようじを挿して、任意の高さで固定するという“昭和的”なアナログ工作によって解決した。
筆圧とペンの相性
以前に試したBICのボールペンでは、筆圧が必要なため線がビビってしまったが、今回の水性ペンではその問題は無く、スムーズに描画できた。とはいえ、1回目はペン先が紙面に近すぎて、ペンアップ時に紙から離れずに「ハネ」のような描線が残ってしまった。ペン先をわずかに引き上げたことで問題は解消。
逆に付属の標準ペンではつまようじなどによる即席のペン先高さの調整が難しいので、その場合はTEETOを置いているテーブルにスペーサー代わりの紙などを敷いて、本体の高さを変更することも考慮に入れておくとよいだろう。
ちなみに筆ペンも試したが、現状の設定では紙面に擦れてしまい、描けずに断念。ペンの種類だけでなく「筆圧ゼロでも描けるペン」であることが大前提のようだ。
カード読み取りの仕組みと注意点
TEETOの描画データは、各カード下部の8ビットに見えるバーコード(実際には7ビット使用)で判別しているようだ。これにより最大128パターンの絵柄が認識可能な仕組みになっている。さらに、将来的には「字のおけいこ」や「地図を描く学習ツール」などへの展開も十分期待できる仕様だ。
ただし、カードの挿入が甘いとまったく違う絵や文字が描かれてしまう。カードは「カバのはずが“雨”の文字が出てきた」など、意図しない結果も起き得るので、挿入時は奥までしっかり差し込むのが鉄則だ。
もちろんカードを差し込むとTEETO自身が「ハンバーガー!」「スピードボート!」などと発声してくれるので、何が描かれるのかは事前に分かる安心設計。描画中は音楽も流れ続け、家族でワイワイ盛り上がれる空気が作れるのは非常に良くできている。

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