Insight Tech、AIを活用したSaaSビジネスの企画から運用まで支援するサービス「アイタススタジオ」提供開始

　株式会社 InsightTechは5月23日に、AIを活用したSaaSによるビジネスアップデートを目指す企業・団体を支援するサービス「アイタススタジオ」の提供開始を発表した。

　同社によると、大企業やベンチャー企業を中心に、SaaSビジネスへの転換を図る動きが加速しているという。特に最近ではAIをサービスに組み込み、意志決定を支援するダッシュボードや業務支援ツールなどの「AI × SaaS（AI活用型SaaS）」によって付加価値を提供する動きが見られるという。一方で、SaaSビジネスは従来のビジネスと異なる考え方や手順、パートナーシップが必要となるため、「どのようにして始めたらいいのかわからない」といった課題が顕在化しているそうだ。

　こうした背景のもとInsightTechでは、これまで展開してきた「不満買取センター」や「不満ファインダー」などで培ってきた「AI × SaaS」の企画・開発・収益化ノウハウを生かし、AIを活用したSaaSによるビジネスアップデートを目指す企業や団体を支援するサービス「アイタススタジオ」の提供を開始したという。

　同サービスでは、「SaaSの成功を、AIとインサイトが導く」というコンセプトのもと、AIを活用したSaaSビジネスの企画から開発、運用までを包括的にプロデュースし、ビジネスのアップデートに伴走するとのこと。以下の9つの機能を提供するという。

　①提供価値の定義では、SaaSを通じて実現したい世界観や課題を言語化し、コンセプトを立案。コンセプト立案にあたっては、同社が運用する「不満買取センター」に蓄積された4,700万件の不満ビッグデータを活用できるとのこと。
　②「AI × SaaS」の要件定義では、提供価値を起点にどのような機能や表現（可視化・予測・最適化）が必要なのかを体系化を実施。
　その後、③AIモデリング・API構築、④UIデザイン、⑤エンジニアリングを通じ、SaaSをサービス提供可能な形に開発・実装するという。
　⑥セールス・マーケティングや⑦クライアントサクセス、⑧サービスシステム運用についても支援や伴走が可能。ローンチ後のPDCAサイクルの運用も支援するとしている。
　また、こうした全工程をマネジメントする ⑨全体マネジメント（PMO）も提供可能とのこと。

　各機能を必要な部分だけを組み合わせて提供することもできるそうだ。支援までの流れとしては、顧客の課題をヒアリングして、「アイタススタジオ」としての支援の範囲や内容を具体化しながら、それぞれに適したプランを提案するという。