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人材育成を目指す! スーパーフォーミュラのKDDIチームは未来活性化の一助になるか!?

文●スピーディー末岡  レース写真●折原弘之 編集●ASCII

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小高一斗&平良 響選手インタビュー
新規チームへの期待と不安

 2台体制のKDDI TGMGP TGR-DC。この2台のステアリングを握る小高選手と平良選手に新規チームに加入した期待と不安を聞きました。

 今から10年以上前、グッドスマイルレーシング主催のカート大会に小学生カート選手として出場したこともある小高選手。いまやSUPER GTやスーパーフォーミュラなどで戦うトップドライバーです。そんな小高選手がこのチームに参加することになったのは「具体的に話を聞いたのは年末ギリギリくらいで。来年新しいチームができるからそこで、みたいな感じでした。昨年はしっかりポイントを獲れてたのがよかったかもしれません」と昨年の走りが認められたからのようです。

小高一斗選手

 新規チームへの加入に関しては「見た目は新チームですが、中身はしっかり歴史あるチームなので不安はないですね。ただ、昨年からエンジンやタイヤが変わってるんですが、開幕前のテストが雪で中止になったりとかで、まともに走れないまま開幕戦を迎えたのは不安でした」と、ハード面で不安があったそうです。

 3戦を終えて「まだセットアップ探しで迷走している」と言います。また、エンジニアとのミーティングでは片岡監督もドライバー目線でのアドバイスをくれるそうです。「監督でありながら、第一線で走ってる方なので、非常に参考になります」とのこと。ドライバー交代制についても「プレッシャーはありません。考えすぎてもよくないので、僕はあまり気にしないようにしています」と自身のメンタルコントロールについて語りました。

 今後については「現状、全然結果が出せていないので、しっかりと2台揃ってポイントを取って、優勝もしたいですね。とりあえずは、2台揃って上位でゴールできるような強いチームにならないとと思います」とのこと。1年でどこまで行けるかは分からないとしながらも、まずはそのレベルを目指したいと意気込みを語りました。

 平良選手にこのチームに入るきっかけについて尋ねると、「昨年はスーパーフォーミュラに別チームから参戦させてもらったんですが、途中からでした。そこでしっかりポイントを獲得できたことが今年の機会に繋がったのかなと思います」とのこと。新規チームに参加することに関しては「不安はもちろんありましたけど」と認めつつも「新規とはいえ、中の人たちは経験豊富なエンジニアやメカの人たちばかりなので、不安以上に安心感と信頼感がありました」と期待のほうが大きかったようです。

平良 響選手

 現状での戦績については「予選がダメダメで。なかなか良い兆しが見えない状況が続いています」と苦戦を明かしました。まずは現状からの脱却を最優先に「試行錯誤を重ねるしかないですね、もう上がるだけなんで」と前向きなコメントでした。

 期待と不安が入り混じる新規チームでの挑戦。結果に繋がらない走りに苦悩を抱えながらも、チームとともに一歩ずつ、勝利への「正解」を探し続ける両選手の今後の走りに期待しましょう。

未来の人材を育てるため、キッズ向けイベントも実施

 KDDIとしては未来の人材育成ということで、キッズ向けプログラムにも積極的だ。数年前からKDDIグループのKCJ GROUPが「アウトオブキッザニア」として、スーパーフォーミュラにブース出展。モータースポーツのさまざまな仕事を子どもが体験できるイベントを開催しており、今年も継続中。

アウトオブキッザニアの受付の様子。このときはたまたま人が少なかったようです

どれもすぐに受付終了になってしまう人気コンテンツ

 また、キッズピットツアーとしてファミリーを募集し、ピット内を案内するツアーをKDDI TGMGP TGR-DCでは行なっています。

キッズピットツアーの様子。チームスタッフが解説してくれる

 この件に関して、KDDI側の担当者である、KDDI ブランド・コミュニケーション本部 ブランドマネジメント部 制作2グループ グループリーダー 升本 浩氏にお話をききました。

写真中央:升本 浩氏

 まず、このチームへの協賛を決めたのは「未来人材育成を目的としたチームという方針に共感したこと」だと言います。「KDDIとしても、誰もが思いを実現できる社会を作るという目標を掲げていますので、そこが今回の取り組みに繋がっています」と説明しました。

 今年、全レースで実施したいと考えているという「キッズピットツアー」に関しては、「この取り組みは、子供たちにモータースポーツの現場を体験してもらうことを目的としていて、運営側として関わるアウトオブキッザニアとは異なります。あくまでもお客様側としてレースを体験してもらいます」とのこと。すでに3回開催したとのことですが、キッズたちの反応はどうだったのでしょうか? 「お子さんたちは、将来レーサーになりたいとかメカニックになりたいとか明確な目標があるわけではないかもしれませんが、生でこういう現場に触れて、目キラキラさせてすごく興味や関心を持っていただいています」と手応えを感じているようでした。

升本氏もキッズピットツアーで前説を行なう

 升本氏はこの体験を通じて、将来的に「モータースポーツに関わってくれるファンが増えてほしい」という期待があるそうです。今後については「キッズピットツアー以外にもさまざまな取り組みを考えています。特に同じグループのキッザニアとは一緒に何かできないか相談しているところです」と連携の可能性も言及しましたが「まだ何も決まってません」とのこと。

 ドコモのように通信の実証実験などは予定していないようで、「スーパーフォーミュラでは通信というよりも、やはりTGRさんとともに未来の人材育成を重視していますので」と、モバイルとは違う部分に主な焦点があることが伺えました。

 未来への想いを胸に、新規チームとともに歩み始めたKDDI。彼らの挑戦は、次世代を担う子どもたちにとって、モータースポーツという非日常の世界に触れる貴重な機会を提供するだけでなく、モータースポーツ界全体の未来を活性化する一助となりそうです。今後のKDDIの取り組みにも注目が集まりそうですね!

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