新進気鋭のASRock電源ユニットは安定性バッチリ! 「Steel Legend SL-1000GW」実動テスト編
提供: ASRock
発売前から注目を集め、発売初日にはショップに朝一から並ぶ人もいたASRock製電源ユニット。第一弾として発売された高耐久と高品質を謳う「Steel Legend」シリーズは、容量750W/850W/1000Wの3モデルに、筐体カラーがブラックとホワイトの2パターンの計6モデルが登場しているが、いずれのモデルも人気で売り切れショップが続出中だ。
ASCII.jpでも、昨年末にハイエンド構成におすすめとなる容量1000Wのホワイトモデル「Steel Legend SL-1000GW」(以下:SL-1000GW)の外観や特徴ある機能を取り上げている。今回は第2弾として、実動をメインに使用感をお届けしよう。
まずはスペックをおさらいしておく。SL-1000GWの容量は1000Wで、本体サイズは実測で150×150×86(W×D×H)mmとコンパクト。各種認証は定番の80PLUS認証の「GOLD」を取得するとともに、CybeneticsのETA認証も取得しており、こちらでは「PLATINUM」となっている。そして同認証のノイズレベル評価は、上から3番目で20~25dBAの動作音を意味する「A」評価と優秀だ。
実際、内蔵ファンには同社のビデオカードファンにも採用されているエアフロー向上を図るStriped Axial Fan仕様のファンが採用されている。そのうえセミファンレス動作となる「iCool Intelligent Fan Control Mode」機能を備え、背面スイッチでモードのオン/オフが可能になっている。この切り替えスイッチは、低負荷時もファンを回転させて、電源ユニットをしっかりと冷やしたいと思う人には、うれしい仕様だ。
そのほかUSBデバイスに使われる+5Vを+5.15Vに昇圧することで、デバイスをより安定動作させる「+5Vブースト」機能や、甘挿し防止として緑色になっている12V-2x6コネクター、白色ケーブルの採用(ホワイトモデル)など、開発者のこだわりが満載となっている。
32スレッドCPUとRadeon RX 7900 XTXで組んでみた
SL-1000GWとともに、16コア/32スレッドCPUのRyzen 9 9950Xと、Radeon RX 7900 XTX搭載ビデオカードを使ってPCを組み上げ、実動テストしてみよう。
筐体は1000Wながら、150×150mmの標準サイズで、各種ケーブルもフラットケーブル採用なうえ、標準的な柔らかさとなっている。これなら電源ユニットの取り付け、裏面配線の取り回しをスムーズに行なえる。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 9950X」 (16コア/32スレッド、最大5.70GHz) |
CPUクーラー | CORSAIR「Hydro XC7 RGB PRO(ウォーターブロック)」など (本格水冷、360mmラジエーター) |
マザーボード | ASRock「X870 Steel Legend WiFi」 (AMD X870、ATX) |
メモリー | Crucial「Crucial Pro Overclocking 16GB DDR5-6000 CP2K16G60C36U5W」 (16GB×2、DDR5-6000) |
ビデオカード | ASRock「Radeon RX 7900 XTX Taichi White 24GB OC」 (Radeon RX 7900 XTX、24GB GDDR6) |
ストレージ | Western Digital 「WD_Black SN850 NVMe WDS200T1X0E」 (2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4 NVMe) |
電源ユニット | ASRock「Steel Legend SL-1000GW SL-1000GW」 (1000W、80PLUS GOLD/Cybenetics PLATINUM) |
OS | Microsoft「Windows 11 Home」(24H2) |
実動テストの手始めに「+5Vブースト」機能を確認してみた。同機能は電源ユニットから出力される+5Vを+5.15Vまで昇圧することで、USBポートに安定して+5Vを提供できる。配信デバイスなど、複数のUSBデバイスを同時に使いたい人注目の機能となっている。
AVerMedia「Live Gamer ULTRA 2.1 GC553G2」をUSB Type-Cポートに接続した際の電圧を確認してみると、5.110V前後が供給されていた。USB4対応ストレージやゲーミングパッド、USBメモリーなど、複数デバイスを追加したが5Vを下回ることはなかった。