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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第162回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月30日~12月6日

iPhone出荷シェアが過半数割れの理由/アタックサーフェス管理市場が急成長、ほか

2024年12月09日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2024年11月30日~12月6日)は、国内アタックサーフェスマネジメント(ASM)市場、業務用ノートPCと「バッテリー」の課題、2024年第3四半期の携帯電話/スマホ市場、米国の「サイバーウィーク」におけるオンライン消費動向についてのデータを紹介します。

[セキュリティ] 国内ASM(アタックサーフェス管理)サービス市場、2023年度は前年度比83%増の急成長(12月5日、アイ・ティ・アール)
・2023年度の国内ASMサービス市場の売上金額は27億9000万円、前年度比83.6%の伸び
・2024年度も77.4%増の高成長を予想
・2023~2028年度の年平均成長率(CAGR)は26.4%、2028年度には90億円規模を見込む

 サイバー攻撃を受ける可能性があるアタックサーフェス(攻撃対象領域)の把握と、そのセキュリティ対策を強化/管理するサービスを「アタックサーフェスマネジメント(ASM)サービス市場」として、市場規模の推移を予測した。高い成長率の要因としては、企業によるDXの推進、リモートワークの拡大、事業部や子会社の独自Webサイト公開といった、企業が管理しきれないIT資産の増加がある。また攻撃のターゲットになりやすいのは、親会社よりもセキュリティ対策の脆弱な子会社だと警告している。

アタックサーフェスマネジメントサービス市場規模推移および予測 2022~2028年度(出典:ITR)

[ノートPC] ノートPCへの依存度がアップ、業務用ノートPCで重視ポイントは「処理能力」「バッテリー持続時間」(12月5日、エプソンダイレクト)
・業務用ノートPCで重要視するポイント、「処理能力」に次いで「バッテリー」
・PCのバッテリーをめぐる具体的な困りごとは「持続時間が短い」がトップ
・業務PCのバッテリー交換ができるなら「交換して長く使いたい」が約半数

 12月12日の「バッテリーの日」にちなみ、20~50代の男女ビジネスパーソン1009人を対象に、業務用ノートPCについて調べた。バッテリーに注目して調査結果を見ると、業務用ノートPCで「重要視するポイント」の2位、「困ること」の3位に挙がっている。バッテリーに関する具体的な困りごととしては「持続時間が短く、外出時に不便を感じる」がトップ。外での取材機会が多い筆者もバッテリー切れには悩まされるが、最近は年齢のせいか「重量」も困りごとだ。

業務用ノートPCで重要視するポイント(出典:エプソンダイレクト)

業務用ノートPCで困っていること(出典:エプソンダイレクト)

バッテリートラブルの内容(出典:エプソンダイレクト)

[モバイル][スマホ] 2024年Q3の携帯/スマホ市場、Appleのシェアが過半数割れ(12月5日、IDC Japan)
・2024年第3四半期の国内携帯/スマホの合計出荷台数、前年同期比14%増と好調
・Android端末は同21%増と大きな伸び
・シェアはApple、シャープ、Googleの順。Appleが過半数割れの48%に

 2024年第3四半期(7~9月)の国内携帯電話/スマートフォン端末の出荷台数調査。前年同期比14.1%増と好調で、中でもAndroid端末が大きく伸びている。10~20代の若年層から強い支持を受けるiPhoneだが、日本市場の中心である中高年世代のシェアはそれほど高くない。特に現在、NTTドコモの3Gサービス停止を見据えたスマホへの切り替え需要を狙う動きが活発だが、iPhoneはこのトレンドに乗れていないと指摘している。

2024年第3四半期の国内スマートフォン市場シェアトップ5(同期間の出荷台数ベース、レノボはFCNTとモトローラの合算値)(出典:IDC Japan)

トップ5各社の端末1台あたりの平均販売価格(ASP、日本円)推移 2023年第3四半期~2024年第4四半期(出典:IDC Japan)

[消費者][年末商戦] 米国のサイバーウィークは活況、サイバーマンデーだけで前年比7%増を売り上げ(12月4日、アドビ)
・サイバーウィーク(11月28日~12月2日)のEC売上高は411億ドル、前年比8.2%増
・サイバーマンデー(12月2日)は133億ドル、前年比7.3%増
・ECカテゴリ別トップは玩具、家電製品、エレクトロニクス

 サイバーウィーク(11月28日の感謝祭から、29日のブラックフライデー、12月2日のサイバーマンデーまでの5日間)の期間中、オンラインの商取引データを収集、分析した結果。サイバーマンデーの売上高、133億ドルは当初予想を上回る規模となった。ホリデーシーズン(11月1日~12月31日)全体では、前年比8.4%増の2408億ドルを売り上げると予想している。日本でもブラックフライデーは定着しつつあるが、そのすぐ後には“初売り”もやって来る。いつ買うべきか迷うところ。

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