Perplexity
まずは検索系のサービスを2つ紹介する。
「Perplexity」は検索エンジンとAI技術を組み合わせた新しい情報検索プラットフォーム。
マイクロソフトの検索エンジン「bing」でウェブ情報を収集し、「GPT4-o」や「Claude 3.5 Sonnet」といった最新の言語モデルで回答を生成する。
単なるキーワード検索とは異なり、質問の文脈を理解した上で関連する情報を整理して提供し、情報源を明確に示すことで回答の信頼性を担保している点も特徴的だ。
「スペース」機能を使えば、PDF、Word、Excel、PowerPointなど多様な形式のファイルをアップロードし、ウェブ検索結果とあわせて統合的に検索するRAG検索も可能となっている。
無料でも利用できるが、対話形式のガイド付きで検索できる「Pro Search」に関しては4時間ごとに5回という制限がかかっている。
月額20USドル(およそ3000円)の有料プラン「Perplexity Pro」に加入すれば、300回以上と大幅緩和され、GPT4-oやClaude 3.5 Sonnetなどの最新LLMを利用できるうえに「DALL-E」、「SDXL」などを使用した簡易画像生成も可能になる。
さらに2025年6月18日まで、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOユーザーであれば、Perplexity Proを1年間無料で利用できるキャンペーンも開催されている。
どんな人におすすめ?
・最新の業界動向を常にキャッチアップしたいビジネスパーソン
・学術研究や論文執筆をする研究者
・ファクトチェックを重視するジャーナリスト
どんなときに使うのがおすすめ?
・複数の信頼できる情報源からの裏付けが必要なとき
・特定分野の最新研究や技術動向を調べるとき
・時事問題について深い理解と分析が必要なとき
Genspark
「Genspark」は、2023年に設立されたAI検索サービス。2024年に6000万ドルの資金調達に成功し、「Arxiv」や「Semantic Scholar」などの学術データベースとの連携により、2000万以上の論文へのアクセスを可能にするなど、次世代の情報プラットフォームとして進化を続けている。
ユーザーの指示に応じ複数の情報源から関連データを収集し、見やすいレイアウトで提供するAIによるリアルタイム生成カスタムページ「Sparkpages」が大きな特徴だ。
サイドバーにはチャットウィンドウが配置され、ユーザーは理解を深めるため自然言語で追加質問ができる。また、作成したページは一般公開して他の人に見てもらうことも可能だ。
情報の信頼性を自動的に検証する高度なファクトチェック機能「Autopilot Agent」は、70個の情報源を同時に調査・照合することで情報の正確性を確保する。さらに、ファクトチェックの結果を包括的なレポートとして自動生成してくれる。
現在はベータ版として無料で提供されている。今後はマルチエージェントシステムの実装などさらなる機能の追加が予定されており、情報の取得から整理、活用までを1つのエコシステムで完結させる、次世代プラットフォームとしての発展が期待されている。
どんな人におすすめ?
・学術論文や研究データを扱う研究者
・深い情報検証が必要なジャーナリスト
・専門性の高い調査レポートを作成するアナリスト
どんなときに使うのがおすすめ?
・学術データベース(Arxiv、Semantic Scholar)から専門的な論文を探すとき
・情報の信頼性を「Autopilot Agent」で自動検証し、詳細なファクトチェックレポートが必要なとき
・複数の情報源から収集したデータを「Sparkpages」で整理・共有したいとき
PerplexityとGensparkの使い分け
上記2サービスはどちらもAIを活用した検索サービスだが、Perplexityは幅広い一般情報の検索と整理に強みがあり、即時的な情報アクセスに適している
一方、Gensparkは学術研究向けのデータベース連携と高度なファクトチェック機能に強みがあり、深い調査と情報検証のためのツールとして位置づけられている。
とはいえ、どちらも通常の検索に関しては必要十分な機能を持っているので、好みに合わせて選べばいいだろう。
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