仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第143回は、母国語が違うメンバーとLINE WORKSの自動翻訳機能を使って円滑にコミュケーションを取る方法について紹介する。
増加している外国人労働者とのコミュニケーションに自動翻訳機能を使う
日本で働く外国人労働者は年々増えている。2023年10月末時点で、約205万人と過去最高となり、外国人を雇用する事業所数も増え、こちらも過去最高となる。また「技能実習制度」が「育成就労制度」に見直され、働き手が不足している建設や介護、農業と言った領域で活躍する人材が増えると予測されている。
ある程度は日本語を学んでいる人が就業しにくるとしても、ビジネスの現場ではコミュニケーションに支障が出る場合がある。英語に統一するという手もあるものの、日本人を含め、英語が得意でない人もいるだろう。さらには、母国語が異なる人たちが集まると、1対1の通訳では足りないこともでてくる。そんな時、LINE WORKSであれば、トークルームのコミュニケーションをリアルタイムに自動で翻訳できるので、全員が母国語でやりとりできる。
すでにLINE WORKSを導入し、翻訳機能を業務に活用している事例もある。木造住宅事業やエクステリア・リフォーム事業を手掛ける『平林建設株式会社』では、新入社員のネパール人とのやりとりに課題を持っていた。以前は、コミュニケーションする際は伝わりやすい日本語に言い換えて対応しており、それでも伝わらない場合は翻訳サイトで調べていた。LINE WORKSを導入した後は、トークの翻訳機能でリアルタイムに母国語に変換されるようになり、意思疎通がスムーズになったという。
事例紹介ページ:>平林建設株式会社
メンバーそれぞれが母国語に設定するだけで通訳される
使い方は簡単だ。「…」メニュー(スマホアプリは三本線メニュー)から「翻訳」を選び、「通訳機能の使用」の項目で「使用する」にチェックする。通訳言語は「自動通訳」にして自分が使う言語を選んでおけばいい。
翻訳機能を有効にした状態で、他のメンバーが外国語でトークを送信すると、その下に日本語訳が表示される。今回は、スペイン語とベトナム語のトークを送ってもらったが、問題なくどちらも翻訳された。
もちろん、外国語を使うメンバーの方には、日本語の投稿にその人の母国語で翻訳が付く。つまり、それぞれの母国語を使いながら、コミュニケーションが図れるというわけだ。
自動翻訳ではないが、ノートや掲示板、アンケートなどの投稿も翻訳することができる。投稿者が翻訳ツールを使って、多言語で併記するといった手間をかけなくても、全員と情報を共有できるのだ。
例えば、ノートの場合は「…」メニューから「Translate」(日本語メニューの場合は「翻訳」)をクリックする。その後、翻訳する言語を選択すればいい。
多国籍のメンバーが集まると、自然と英語でコミュニケーションを図るケースが多いだろう。とはいえ、英語が第二外国語である場合、必ずしも全員が流暢に使えるわけではなく、やはり母国語でないと言いたいことを伝えきれないということも多い。それなら、LINE WORKSの自動翻訳機能を使う方が相手の言語が何であれ、気兼ねなく密にコミュニケーションできる。別アプリを開いて、本文をコピペして翻訳するといった手間をかけずに、お互いの言っていることを翻訳してくれるので便利だ。外国人と働いている人はぜひ活用してみよう。
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