「吊るし」のPOSAカードで学生にリーチ
『吊るし』とは、コンビニや家電量販店で陳列されている「プリペイドのカード」を指す。専門的には「POSA(ポサ)カード」と言われているが、店頭でPOSAカードをレジに持って行き、現金を支払うことで、残高をチャージできるカードだ。クレジットカードや個人情報を入力する必要がなく、残高をチャージできるとあって、クレジットカードを持てない学生、さらには小遣い制のお父さんなどに人気なのだ。
あのPOSAカードは店頭に陳列されていることで、客の目にとまり、結果として、ブランドの認知度が上がる効果がある。
povoは「オンライン専用ブランド」ということで、ネットでの認知度を上げ、ユーザーにリーチすることはできても、リアルの店舗で学生などに普及させる手段がなかった。
しかし、KDDIがローソンに出資したことで、コンビニという顧客接点を獲得。povoが不得意だったリアル店舗にPOSAカードを陳列することで、ブランド認知を図りつつ、ユーザーの拡大につなげていけるというわけだ。
記者会見では「サブ回線なんて言わずにメイン回線を狙っていけばいいのではないか」という質問が飛んでいたが、この「あえてサブ回線を狙う」にも深い意味がある。
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