「吊るし」のPOSAカードで学生にリーチ
『吊るし』とは、コンビニや家電量販店で陳列されている「プリペイドのカード」を指す。専門的には「POSA(ポサ)カード」と言われているが、店頭でPOSAカードをレジに持って行き、現金を支払うことで、残高をチャージできるカードだ。クレジットカードや個人情報を入力する必要がなく、残高をチャージできるとあって、クレジットカードを持てない学生、さらには小遣い制のお父さんなどに人気なのだ。
あのPOSAカードは店頭に陳列されていることで、客の目にとまり、結果として、ブランドの認知度が上がる効果がある。
povoは「オンライン専用ブランド」ということで、ネットでの認知度を上げ、ユーザーにリーチすることはできても、リアルの店舗で学生などに普及させる手段がなかった。
しかし、KDDIがローソンに出資したことで、コンビニという顧客接点を獲得。povoが不得意だったリアル店舗にPOSAカードを陳列することで、ブランド認知を図りつつ、ユーザーの拡大につなげていけるというわけだ。
記者会見では「サブ回線なんて言わずにメイン回線を狙っていけばいいのではないか」という質問が飛んでいたが、この「あえてサブ回線を狙う」にも深い意味がある。

この連載の記事
-
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に -
第256回
トピックス
KDDIドローン事業、9年目で軌道に乗る兆し 無人AIポート運用に成功 -
第255回
トピックス
楽天モバイル“値上げしない宣言”に他社が苦言 「自分たちでネットワークを構築しないくせに」 -
第254回
トピックス
クアルコム「Snapdragon」名称迷走 PC市場での認知施策が課題に -
第253回
iPhone
アップル新型「iPhone」全部比べた オススメはこれ -
第252回
トピックス
アップル「iPhone 17」eSIM専用に? 注目集める - この連載の一覧へ











