新車を買った情報2024最終回

さようならロードスターRF

文●四本淑三 編集● ASCII

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人生老い易く二座乗り難し

 手放した理由は保険のセールスマンがよく口にする「ライフステージの変化」というものです。2座席のオープンカーというのは、大人が1人か2人で移動する以外、ほぼ実用にならないクルマですから、一生のうち乗れるチャンスはそう多くはありません。

 最初のチャンスは免許取得以降の独身時代にやって参ります。200万円台前半で買えた初代のNA型「ユーノスロードスター」は、正にそうした20代、30代を狙ったものでした。ところが結婚して子供ができるとファミリーカーが必要になる。ロードスターと2台持ちというのも若い夫婦には難しい。いずれ大抵の若者はロードスターを手放す決断を迫られるのであります。

 初代発売当時の1989年に25歳だった私も、乗るなら今しかないぞと当時のマツダの販売チャンネルの一つ、ユーノス店へ出かけた一人でした。そこで何を血迷ったかユーノス店で併売されていたシトロエンのBXを買ってしまった。これが運の尽きでありました。なぜなら、その後程なくして5ドアファミリーカーのユーティリティー性を検証すべく結婚しちまったわけですから。

 さて、現代のND型はどうかと申しますと、300万円台からスタート。ずいぶんと値上がりしたものですが、所得水準は前世紀末から大して上がっておりません。おそらく現代の若者には昔よりもハードルが高いはず。そこでマツダは初代に乗り損なった昔の若者もターゲットに入れてきたわけですな。つまり私のような。

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