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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第448回

若者向けに舵を切ったトヨタ「クラウン」は若いアイドルもトリコにする完成度

2024年07月28日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●寺坂ユミ(@129Ym_afilia)編集●ASCII

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後席は乗り心地はいいけど
もっとリクライニングさせて!

クラウン
クラウン
クラウン
クラウン

 後席に座るゆみちぃ部長。乗降性、広さ、質感、アメニティーに大満足です。しかもリクライニング機構付きで、文句もないハズ! と思いきや、贅沢部長は「もっとリクライニングしてほしい」とオネダリ。さらに「センタートンネルが結構盛り上がっているので、車内での移動や真ん中のシートは座りづらいですね」と気になる部分も。しかしながら、特等席感には大満足のご様子です。

クラウン
クラウン
クラウン
クラウン
クラウン

 運転席も上質の空間。適度な高級感が「気負いのない高級車」という絶妙のポジションを得ています。メーターはフル液晶で、インフォテインメントとつながるようなイマドキのデザイン。

運転するのも楽しいけど
乗せてもらうのがイイ!

 まずは後席に座ってもらって目的地まで。「路面の段差での突き上げが柔らかですし、細かな振動はかなり感じづらいです」と、滑らかな走りに満足気。「シートがとてもいいですね。リアの窓ガラスが広いから、圧迫感が少ないですね」と、室内の仕立てと空間も気に入られました。「しっとりと、滑らかな質感で、とても快適です」というゆみちぃ部長。気分は世界で一番お姫様で、ゆったりと目的地に向かいます。

 目的地に着いたので運転席にチェンジ。「運転しないとダメですか? 今日は後席でいいですよ」と、やや不満な顔。

クラウン

 運転を始めてスグに気になったのは前方視界。「クルマの前がどのあたりにあるのか、ちょっとわかりづらいですね。あとルームミラーとセンターディスプレイの間が狭いので左折するときに、左側が見づらいかなぁ」。何度かシートを調整したことと、次第に慣れてきたようで、段々気にならないようになってきました。

 走りは「パワフルでまったく不満はないですね。結構急な坂道でもグングン登っていく頼もしさがあります」と、ラクに運転できるとニッコリ。「エンジンが唸りを上げるのは苦手で。このクルマはさすがにそのようなことがないですね」と満足気です。

クラウン

 「ハンドルも軽くて運転しやすいですね。アクセルを離すと回生ブレーキがかかるようですが、急に減速するような動きをしないのもいいです。実に滑らかで上品です」と走りに関しては文句ナシ。乗り心地もよく、走りもいい。室内の仕立ても高級。これは気に入るかな?

 「確かにすごくいいクルマですね。670万円かぁ。高いけれど納得の値段ですね」とのことですが「でも。やっぱりSUVがいいな。同じ中身でSUVならいいんですけれどね」と、残念ながらクラウンは気に入ったようですが、クロスオーバーというスタイリングはお気に召さないようでした。でもご安心ください。

クラウン

 クラウンにはSUVモデル「クラウン(スポーツ)」があります。「絶対こっちの方がいい! カッコいい」と、スタイリングだけで心のブックマークに登録されていました。

 長年、購入層の若返りが課題だったクラウンですが、新型になってセールス面でも5歳ほど購入年齢が下がったのだそうで、中には20代でクラウンを選ぶ人もいるのだとか。そういう話を聞くと「ホントかなぁ」と思っていたのですが、ゆみちぃ部長の姿を見て「なるほど、若い人にも刺さる部分があるんだな」と納得しました。

 クラウンは4車種展開ですので、若い方にはSUVタイプ、年を経たらコンサバティブなセダンやクロスオーバーと、ライフスタイルに合わせてチョイスするのはアリなのかもしれません。

寺坂ユミ(てらさかゆみ)プロフィール

 1月29日愛知県名古屋市生まれ。趣味は映画鑑賞。志倉千代丸と桃井はるこがプロデュースする学院型ガールズ・ボーカルユニット「純情のアフィリア」に10期生として加入。また「カードファイト!! ヴァンガード」の大規模大会におけるアシスタント「VANGIRLS」としても活躍する。こだわりが強く、興味を抱くとのめりこむタイプであることから、当連載でお気に入りの1台を探す予定。

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