課題に対応するSaaS管理システムの導入も進む
80%超の企業でSaaS導入が加速、新たに生まれた業務・課題とは? ― freee実態調査
2024年07月19日 07時00分更新
SaaS一元管理ツール「Bundle by freee」を提供するフリー(freee)は、2024年7月18日、「情シスのSaaS利用実態レポート 2024年版」を公開した。国内の経営者・情報システム担当者1019人を対象に、2024年5月に実施した調査を基にしている。
調査では、有償SaaSを利用している企業は66%を占め、利用数では1~5個のSaaSを利用している企業が一番多かった。freeeは、「リモートワークの増加や就労環境のDXのため(SaaSの)利用が増えている」と分析する。
SaaSの利用数が2年前と比べて増えているかという質問には、80%の企業が「増えている・現状維持」という回答に。特に、従業員数が多い企業ほどSaaSの導入数も増加傾向にあった。
また、情報システム部門で一番時間を割いている業務は、「ヘルプデスク」が35%でトップ、そして「その他」(26%)、「SaaS関連業務」(20%)、「社内IT機器のキッティング」(19%)が続いた。SaaSの利用が増えるにつれて、SaaS管理のための業務が新たな負担になっていることがうかがえる。
SaaS管理の負担が増える中、SaaSを利用する企業の54%が、「SaaS管理システム」を利用しているという結果に。SaaS利用数が20個以上の企業では、SaaS管理システムの利用率は70%以上と、業務効率化のために同システムの導入が進んでいる状況だ。
加えて、SaaS管理システムを導入する企業の79%が「効果はあった」と回答し、入退者に伴うSaaSアカウントの発行削除などの工数削減やコスト削減が導入効果の上位に挙がっている。