新規IPとしては満足度の高い作品。シリーズ化も期待!
『祇(くにつがみ)』先行レビュー!初心者でもハマる新作タワーディフェンスをプレイ
●村人のチカラってスゴイ!
ステージクリア後は、村を復興するパートに入る。復興する場所によって必要な村人の数やステージ数が異なるので、なるべく無駄のないよう指示しよう。
ここの場合、2人がかりで1ステージ戦闘後に復興できる。報酬は「絵馬」という、ちょっとした収集要素だ
村を復興するかたわら、世代のいる天幕では宗や村人の強化が可能。とくに村人の職業強化は、体感的にかなり戦力の差が大きいのでぜひやっておこう。
職業強化画面。産霊(むすび)を使って最大6段階の強化ができる。何度でも振り直せるので、自分なりの戦略で強化しよう
中盤まで進むと、宗のアクション強化も可能になる。あぁ、産霊(むすび)がいくらあっても足りない!
天幕では世代がお菓子を食するのを眺めることもできる。お菓子の描画クオリティも非常に高い
復興手配や強化を終えたら、次のステージへ進もう。必ずと言うわけではないが、ステージの次は専用フィールドのボス戦が待っている。世代を守りつつボスを倒そう。
最初のボス「餓鬼入道」。攻撃力が高く大ぶりな攻撃が多いので、しっかりガード・回避しないと苦戦しがち
ボスを攻略すると新たな「面」が手に入り、村人の職業が増える。そして「〇分以内に倒せ」という追加ミッションも出るのだが、これがなかなか大変だった。
と言うのも、初見討伐時に3分かかっている相手を1分以内に倒すなど、大幅な時短が求められるため、何かしらの戦略を立てる必要があるからだ。
追加ミッションクリアの鍵となったのは、宗が使う奥義の1つ「六合」。周囲の村人の攻撃力を上昇させる技で「鍔(つば)」を付け替えると使用可能だ
村人を分散させずに一極集中!数は力だゴリ押せやー!!
初見攻略時は3分近くかかった相手を30秒で撃破してミッション達成。村人のチカラはスゴイ!
通常のステージはもとより、ボス戦においてはとくに村人の強化が重要だと感じた。ある程度はプレイヤーのアクションの腕でカバーできるものの、ゲームの本質はタワーディフェンスであり、村人を使った戦術がハマったときの快感は格別だ。
プロローグで敗北を喫した畏哭「魃(ばつ)」との再戦、遠近織り交ぜたゴリ押し戦法で目標の1分切りを達成できた
●さまざまなステージで飽きない
最初は平坦でシンプルなステージから始まり、進むごとに新要素が増えていく。徐々に高低差が出てきたり、世代の進む道が分岐していて選ぶ道で難易度が変わったり、さらに水上戦闘なんてステージもあったりした。
水上の船で戦うステージ。畏哭は船に乗り込んでくるほか、船を揺さぶって転覆させようとすることも
なかでも筆者が「そう来たか!」と思ったのが、護人の宗が行動不能になり、村人だけで戦うステージだ。
世代にボスが取り付き、宗の存在維持ができなくなる。このステージは村人の強化に重点を置いた準備が求められた
霊魂状態で直接戦えなくなった主人公。筆者は村人を門の前に集中配置し、出がかりを潰す作戦で敵の広がりを事前に防いだ
また、各ステージごとに3つのミッションが用意されており、縛りプレイのような形で何周かプレイも楽しめる。
ステージ2「駆足林」のミッション。食料は回復アイテムのことで、3つ以上の転職とすべての壺を壊すことが求められる
ステージ6「萌黄乃棚」のミッション。食料を一度も使わない、世代が一度もダメージを受けないまでは良いとして、宗が一度もダメージを受けないというのが非常に難易度高めだ