シャオミの「Xiaomi 14 Ultra」が予想以上によくて気に入っている荻窪圭です。画質がいい……と言っちゃうと、主語が大きすぎる。階調やディテールの表現に不自然さがあまりないのがいい。トップレベルのコンデジですよ、これは。
街で出会った猫を撮るときは、どうしても望遠が必要になるのだけど、75mm相当と120mm相当の2つの望遠カメラが優秀なのだ。
近所を歩いてたら、すすっと道路を横切る子猫を発見。建築中の家のほうにとことこと入っていったのである。そろりそろりと近寄ると、いた!
こういうとき、ポケットからすぐ出せるスマホは強いのだ。ポケットから出した瞬間に、カメラが起動していてほしいくらい(さすがに、それはむちゃです)。
もういっちょ、似たようなパターン。駐車場の車と塀の間にキジトラを発見。たまたま目に入ったのだ。この日は暑かったせいか、日陰でへちゃっとつぶれてて、それがよい。
猫が日陰でこういうポーズをすると、夏が近づいてきたなあと思うよね。
実はこの前日、よく晴れてすごく暑くて、おかげでこれぞ夏の猫って4匹に遭遇してた。4匹が並んで同じかっこうして寝てる、5月にして“にゃつばて猫”。
この場所は、フェンスに囲まれた立入禁止の一角なので、猫的には安心できるのだろう。そっと近寄って、隙間からもう1枚。
フェンスの隙間からそっと撮るときは、スマホの小ささと望遠カメラが役立つのだった。
望遠猫の次は、広角猫と行こう。とあるお寺へ行くと、本堂の近くで女性がぽつんとしゃがんでいたのである。なぜ、そんなところでしゃがんでいるのだ?
答えは簡単。猫がいるのだ。近づいてみると、猫を撫でてる。その横から撫でてる姿を撮らせてもらおうと、ひとこと断ってすぐ近くにしゃがんだら、いきなりそのハチワレがこっちへ来てしまった。
猫を奪っちゃったようですまん。それはそれとして、こういう瞬間でもちゃんとピントが合った写真をきちんと撮れるのはえらいぞ。ちゃんとカメラ目線してる猫もえらい。
その後、私が出した指をくんくんしたのが冒頭写真。カメラさんよろしく、って感じで広角で撮ったら、ちゃんと猫の顔にピントが来てるし、色もコントラストも素晴らしい。つくづくよいカメラである。
この人懐こいハチワレ、撫でたり遊んだりしてたらいきなり指をぱくり。でも、犬歯がないので痛くないのだった。老齢で歯が抜けちゃってたのだろう。
この猫、私が呼んだら来ちゃったように、ほかの観光客に呼ばれると、また行っちゃうのだった。さすが看板猫。
こんな調子なので、観光客に人気なのだろう。
なお、どの写真にも下に撮影情報が付いているけど、もちろんオン/オフできるし、あとから「ギャラリー」アプリで外したり、違うデザインにしたりすることもできる。
写真に「透かし」(ウォーターマーク)を入れられるスマホカメラはほかにもあるけど、Xiaomi 14 Ultraはそのバリエーションが豊かで、あとから写真にかぶせる形にすることも日時を外すこともできるし、別のデザインに変更もできる。つい使っちゃう、よいアイデアだと思う。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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