生成系AIの実行環境を爆速構築! ASRock製ビデオカードの「AI QuickSet」が便利すぎる
提供: ASRock
グラフィックパフォーマンスを確認
いい塩梅でスコアーに差が付いている
Stable Diffusionの検証に入る前に、今回テストする3枚のカードが、実際どの程度の描画パフォーマンスを出しているのか確認しておこう。テストは定番「3DMark」を使用する。
負荷の軽いFire Strikeだけを見るとRX 7800 XTはRX 7900 XTXにわりと近いスコアーを上げているが、それよりもやや負荷の高いTime Spyやレイトレーシングも含めて激重なSpeed Wayを見るとRX 7900 XTXの強さが引き立つ。全体の雰囲気としてはRX 7900 XTXからRX 7600 XTまで、いい塩梅でスコアーに差が付いている。この関係を覚えておこう。
VRAMの多いRX 7900 XTは別格に強い
まずはNod.AIによるSHARKを利用したStable Diffusionの画像生成速度を検証しよう。学習モデルはプリセットの“stabilityai/stable-diffusion-2.1”を利用し、解像度は512×512ドットと768×768ドットの2通りで検証した(AI Quickset 1.1.5に搭載されているSHARKの制限による)。その他のパラメーターは以下の通りとなる。
Stable Diffusion+SHARKのパラメーター | ||||||
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Steps | 50 | |||||
CFG Scale | 7 | |||||
スケジューラー | EulerAncestralDiscrete | |||||
Batch Size | 1 | |||||
Batch Count | 10 | |||||
プロンプト | beautiful render of a Tudor style house near the water at sunset, fantasy forest. photorealistic,cinematic composition, cinematic high detail, ultra realistic, cinematic lighting, Depth of Field,hyper-detailed, beautifully color-coded, 8k, many details, chiaroscuro lighting, ++dreamlike, vignette |
検証はGenerate Imagesボタンを押してから10枚出力しきる時間の平均値(3回)を採用するが、初回生成時の時間も掲載している。パラメーターを変更するとそれに合わせ最適化が入るため、初回生成時は必ず時間がかかるためだ。そのためパラメーターを試行錯誤する際は生成枚数を減らして時間を節約し、ある程度固まったらBatch Countを増やすという手順がオススメだ。
3DMarkのスコアーの優劣がそのまま処理時間に反映されている。512×512ドットだとRX 7600 XTもRX 7800 XTに食らいついている印象だが、768×768ドットになると処理時間が一気に延びる。これはVRAM容量というよりもGPUの根本的なパワーの差というべきか。最強は言うまでもなくRX 7600 XTX(でも高価)だが、RX 7800 XTは768×768ドットも攻められて価格的なバランスも良いと言えるだろう。