傾斜している対象もガッチリつかめるように!
大きく変わったのが、くわえ部の樹脂。ネジ止めではなくキャップ型に変更され、工具なしに着脱できるようになりました。固いものに何度も使っていると、どうしても樹脂が先に負けてしまいますが、そんな時でも簡単に交換できます。
この樹脂は力がかかると少し変形し、離すと戻る弾性があるため、多少いびつな形の物でもガッチリつかめるのがいいところ。例えば、シャワーヘッドの根本など、テーパーの傾斜があるものでもフィットしてくれます。
ただし、変形するということは、それだけ固定する力は下がっています。どれだけ強くつかもうと、樹脂が変形するぶん動いてしまうからです。
傷はついてもいいからガチガチに固定したい、という時は、樹脂部分を外してしまいましょう。すると中から、従来通りの歯が付いたくわえ部が出てきます。
なお、見てわかる通り、このくわえ部はよくあるプライヤーよりかなり薄くなっています。狭い場所や細かい部分の作業で使いやすいので、傷がつかないことよりも、この薄さを目的に選ぶのもありでしょう。
ちなみに、一般的なプライヤーにあるカッター機能も装備していて、ちゃんと根元で針金などを切断できます。
バネ内蔵で長時間の連続作業がラクに
傷をつけないという特徴くらいしか知らずに触ったこともあって、ものすごく驚いたことがひとつあります。それは、バネを内蔵していて開くのがラクなこと。
ニッパーやペンチだと当たり前のようにバネが入っていますが、プライヤー、とくに口の開きが可変となるコンビネーションプライヤーやウォーターポンププライヤーでは、一般的にバネは入っていません。そのため、開くには重力を利用したり、中指や薬指あたりをうまく動かす必要があります。
これに対しSOFT TOUCH Neoは、スライドさせた位置によってバネ駆動がオンオフされるギミックを搭載。コンビネーションプライヤーのNH-165では中央、ウォーターポンププライヤーのNWH-175では一番上の穴がオフ、それ以外ではバネ駆動がオンになります。
接合部にあるバネの端が、穴の端に引っかかることでバネが駆動するという仕組み。外からは全くバネの存在に気づかないため、初めて触ったときにどこにバネがあるのか探してしまいました。
バネがあると何がいいかというと、素早く開けることです。長時間の作業、数をこなす作業では、何度もプライヤーの開閉を繰り返しますが、この作業が明らかに楽になるのがメリット。正直、このバネのために欲しいとすら思いました。

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