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山本 敦の「新選! オーディオレポート」 第28回

【解説】Apple Music Classicalで空間オーディオ、ハイレゾロスレスを楽しむ方法

2024年02月02日 19時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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iOSの場合、設定から「ミュージック」アプリを選択。本連載ではおなじみの「オーディオの品質」からロスレスをオンにします

iPhone/iPad/Androidで聴けるハイレゾロスレス

 Apple Music ClassicalではALAC(リニアPCM)形式で記録された、最大192kHz/24bitの高音質録音の作品が配信されています。iOSの場合はミュージックアプリの設定からロスレスオーディオ再生の音質を決定します。

 Android OSはApple Music Classicalアプリの「今すぐ聴く」タブを選択すると、画面の右上に表示される「設定(…)」アイコンから、オーディオの「音質」を変更します。

Android版の音質設定はアプリから直接できます

 iPhoneにiPad、Androidでハイレゾ再生を楽しむためにはハイレゾ対応のオーディオ機器が必要です。本連載はそれぞれのデバイスで環境を整える方法をガイドしていますので、合わせてご覧ください。

空間オーディオ、ハイレゾの検索機能強化に期待

 前身であるApple MusicをベースにつくられているApple Music Classicalは、各機能に迷わずたどり着けるユーザーインターフェースがよくできています。

 ただひとつ指摘するならば、クラシック音楽のファンはハイレゾロスレス音質で聴けるコンテンツを楽しみにしています。作品ごとに充実するデータポイントの中に、配信する楽曲ファイルの音質データを加えるべきだと思いました。「見つける」タブの中からハイレゾロスレスの作品を簡単に探せるようにしてほしいです。

Apple Musicアプリは空間オーディオ作品へスムーズにたどり着ける動線が充実しています

 Apple Musicの場合、空間オーディオ配信の作品にはカテゴリ検索からたどり着けます。Apple Music Classicalの方にも空間オーディオに対応する作品が増えてきたら、同じようにカテゴリ検索等を使ったシンプルな検索方法が必要だと思います。

 ほかにも外部オーディオ機器を接続して使いやすいMacにも、アプリによるApple Music Classic対応を求める声はあるはずです。引き続きApple Music Classicalの進化に注目しましょう。

 

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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