連載の第2回目のテーマは「スマホで手軽にハイレゾを聴く方法」です。「iPhone編」に続いて「Androidスマホ編」の解説を進めます。
Androidスマホはハイレゾの聴き方が多種多様
Androidスマホといえば、最近の注目株はGoogle Pixelシリーズです。日本国内では、ソニーのXperiaシリーズやシャープのAQUOSシリーズなども人気のモデルです。アップルのモバイル向けOSであるiOSを搭載するスマホはiPhone以外に存在していません。対するAndroidの場合、開発元であるグーグル以外のメーカーから搭載する機能や仕様も多種多様なスマホがあることが大きく異なります。
ハイレゾを聴く方法もまた、Androidスマホの場合は端末によって違います。例えばグーグルの「Google Pixel 7」とソニーの「Xperia 1 V」はどちらもハイレゾ再生ができるスマホですが、後者には3.5ミリ・ヘッドホンジャックがあり、前者にはこれがありません。すなわち、ソニーのXperia 1 Vはスマホにハイレゾ対応のヘッドホン・イヤホンを組み合わせるだけで簡単にハイレゾが聴けるわけです。
それでは、Google Pixel 7でハイレゾ再生を楽しむためにはどうすれば良いのでしょうか? 答えはiPhoneと同様、ハイレゾ対応の外部オーディオ機器をUSB-C端子につないで聴く環境が必要です。
今回もリファレンスの機材はiPhone編と同様です。
・スマートフォン:Google Pixel 7/グーグル
・【ハイレゾ対応】USB-DAC搭載ヘッドホンアンプ:M15/Questyle
・【ハイレゾ対応】イヤホン:XELENTO Remote 2nd Generation/beyerdynamic
Questyle M15の商品パッケージには、両端がUSB-CのOTGケーブルが同梱されています。筆者が所有しているShanling「UA1」のように、DACアンプの本体にUSB-Cケーブルが固定されている製品もあります。元はMacBookなどUSB-C端子を持つPCによるハイレゾ再生を楽しむことを想定して、本体にケーブルを固定した製品も多くあります。最近のトレンドは、ケーブル交換に対応する製品に移ろいつつあるように思います。これからUSB-DAC搭載ヘッドホンアンプの購入を検討する際には、AndroidスマホとiPhoneの両方に接続できるケーブル交換式の製品を選ぶ方が楽しめそうです。
Xperia 1 Vも含めて、ハイレゾ対応のAndroidスマホであればUSB出力によるハイレゾ再生もサポートするはずですが、念のため購入前などメーカーに確認することをおすすめします。
製品ジャンル | USB-DAC搭載ヘッドホンアンプ |
---|---|
ブランド | Questyle |
製品名 | M15 |
実売価格 | 3万7000円前後 |
入力端子 | USB-C |
出力端子 | 3.5mmアンバランス、4.4mmバランス |
DAC | ESS ES9281AC |
最大サンプリングレート | リニアPCM 384kHz/32bit、DSD256 |
外形寸法 | 61.8W×81.2H×27.2Dmm |
質量 | 非公開 |
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