楽天モバイルとRakuten AIの両輪で経済圏拡大
楽天グループとしては「Rakuten AI」を作り上げ、マーケティング効率やオペレーション効率、さらにはクライアント効率(出店者の業務効率)を上げることを目標としている。
このRakuten AIを楽天市場や楽天トラベルに導入することで、商品検索がしやすくなり、購買率が上がる。トラベルであればAIコンシェルジュによってユーザーが旅行に行きたいと思える最適なプランを提案できるようになる。楽天生命や楽天証券などでの提案も可能となるなど、あらゆる面で、AIによって売上げアップが期待できるというのだ。
楽天グループとしては、楽天市場の出店者や楽天トラベルの宿泊施設に対してRakuten AIを売り込みつつ、同時に楽天モバイルが提供する法人プランの新規契約獲得も狙っていくようだ。
法人として楽天モバイルの回線を試しに使ってもらいつつ、今後は個人の契約も他社から楽天モバイルに切り替えてもらう戦略だ。
三木谷会長は「他社から乗り換えるのにオンラインでも30分ぐらいかかってしまう。これを3分でできるように社内で指示をしている」と語る。
2024年はRakuten AIと楽天モバイルの両輪で楽天経済圏の拡大を狙っていくようだ。
この連載の記事
-
第216回
トピックス
総務省の“アップルつぶし”か スマホ下取り価格規制 -
第215回
トピックス
クアルコム、経済圏拡大に“邪魔者” アームとの対立深まる -
第214回
トピックス
ドコモよりauとソフトバンクの体感品質が上がっている事実 -
第213回
トピックス
総務省がソフトバンクを刺しに来た? もう割引規制なんて撤廃すべきだ -
第212回
トピックス
「折りたたみスマホ」いまだに低調 欲しいと思える「何か」が足りない -
第211回
トピックス
KDDIローソン、狙いは“学生” 「無料ギガ」と「吊るし」でアピール -
第210回
iPhone
アップル「iPhone 16」シリーズ、オススメはこの2つ -
第209回
トピックス
スマホがどこでも買える今、ソフトバンクの“英断”は理にかなっている -
第208回
トピックス
通信品質の低下が指摘されるドコモ、大規模イベントで驚きの対策 -
第207回
トピックス
楽天モバイル好調のワケ 「三木谷キャンペーン」が金脈に -
第206回
トピックス
NTTドコモ「dアカウント」一から作り直した方がいいのでは - この連載の一覧へ