e-dash、海外の再生可能エネルギー証書を取扱開始

　三井物産の100％子会社で、CO2排出量可視化サービスなどを手掛けるe-dash（イーダッシュ）は1月16日、「e-dash Carbon Offset」を通じて、海外の再生可能エネルギー証書の提供を開始することを発表した。

　2050年のカーボンニュートラルの達成に向けた動きが本格化する中、多くの企業が省エネや再エネの導入などCO2排出量削減の取り組みを加速する一方、自社内だけでは十分な対策が取れないケースも多く、「環境価値」の活用にますます注目が高まっているという。

　こうした背景から、同社は2022年7月、カーボン・クレジットを自社の状況やニーズに合わせて少量から購入ができる国内初というオンラインマーケットプレイス e-dash Carbon Offsetを開設。ボランタリークレジットやJ-クレジットの販売ほか、非化石証書の代理調達やグリーン電力証書を代理販売している。

　今回、「海外の再生可能エネルギー証書を少量から調達したい」という要望に対応し、クレジットサプライヤーが提供する海外の再生可能エネルギー証書を、同社が販売パートナーとして代理販売を開始。

　取り扱う証書は、欧州・北米を除く国・地域で利用される「I-REC」や、EU加盟国やアイルランド、ノルウェー、スイスで利用される「GO」、北米を除く地域で利用される「TIGR」など。いずれの証書も少量からの購入が可能で、主に海外に工場や営業拠点を持つ国内企業などに活用されることを想定している。

　なお、環境証書の購入には適切な用途を含む事前の情報収集に時間を割く必要があるが、e-dash Carbon Offsetでは、ユーザーのニーズに合わせて、あらゆる環境価値の中から最適なオフセットの組み合わせを提案し、将来を見据えた調達方針の策定を支援する。

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