アップルがiPhone上で処理できる生成AIを出してもおかしくない
かつて、グーグルの「Googleアシスタント」やアップル「Siri」、アマゾン「アレクサ(Alexa)」など、スマートスピーカーやスマートフォンのAIアシスタントが流行ったが、その後は定着することなく、陰が薄くなってしまった感がある。自分も「オッケーグーグル、3分後に教えて」と、キッチンタイマーぐらいでしか使っていない。
ただ、来年、クアルコムの「Snapdragon 8 Gen 3」がOn-device AIを売りにすることで、AIアシスタントが復活してくると面白いことになりそうだ。
アップルは、これまで個人情報をできるだけiPhone上で処理して、ネットには上げず「ユーザーのプライバシーを徹底的に守る」というスタンスであったため、生成AIには不向きかと思われた。しかし、ティム・クックCEOがアメリカのメディアのインタービューにおいて「アップルは何年も前から生成AIについて研究している」と今年8月に言及したことを考えると、iPhone上で処理する生成AIというのが来年あたりに出てきてもおかしくないだろう。
クアルコムのプロダクトマネジメント担当シニアヴァイスプレジデントのジアード・アスガル氏は、AIアシスタントは携帯電話時代のキーボード、スマホ時代のタッチスクリーンに次ぐ新しいユーザーインターフェースだと力説する。
今後、デバイス上のAIが賢くなることで、タッチ画面をポチポチする機会は一気に減り、AIアシスタントに話しかけることで、アプリを起動したり、メッセージを書いたりするようになるのかも知れない。
いずれにしても、スマートフォンのデザインやカタチは来年も変わることはないだろう。しかし、中身としてAI処理能力については、飛躍的に進化し、これまでとはひと味違う使い勝手になっていくことだろう。
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