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5つの重点領域と技術課題、最新のソリューション―「Dell Technologies Forum Japan」基調講演

イノベーションをはばむ日本企業の技術課題、その解消に挑むデル

2023年10月17日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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「Dell Technologies Forum 2023 Japan」が、会場(ANAインターコンチネンタルホテル東京)とオンラインでハイブリッド開催された

 デル・テクノロジーズ(以下、デル)は2023年10月13日、日本国内向けの年次カンファレンス「Dell Technologies Forum 2023 Japan」をハイブリッド形式で開催した。参加登録者数は会場、オンラインを合わせて6000名超(デル発表)となった。

 基調講演にはデル日本法人 代表取締役社長の大塚俊彦氏、デル米本社 グローバルCTOのジョン・ローズ氏が登壇し、顧客企業のイノベーションを支援するためのデルの戦略と最新ソリューションを紹介した。また、デルの顧客企業としてNTTデータ代表取締役社長の佐々木裕氏、トヨタ自動車 情報システム本部 本部長の日比稔之氏もゲスト登壇し、それぞれが取り組むイノベーション、DXの戦略について語った。

デル・テクノロジーズ 代表取締役社長の大塚俊彦氏

米Dell Technologies グローバルCTOのジョン・ローズ(John Roese)氏

ビジネス成果を加速する“イノベーション先進企業”に共通する特徴とは

 「イノベーションは止まらない」というテーマを掲げた大塚氏は、グローバルおよび国内企業におけるデジタルイノベーションの現状と課題、その課題解決に向けたデルのテクノロジー戦略について語った。

 デルが実施したイノベーションに関するグローバル調査によると、先進的なイノベーションの取り組みを行っている企業群(リーダー、アダプター企業)は、その取り組みが遅れている企業群(ラガード、フォロワー)の2倍以上のスピードでビジネス成長を遂げているという。

 こうした先進的イノベーション企業の特徴として、大塚氏は「People(人材と組織文化)/Process(プロセス)/Technology(テクノロジー)」という3領域の取り組みを三位一体で推進していることを挙げる。具体的には、多様性を重視し失敗から学ぶ姿勢を持つ「イノベーション文化の構築」、「データ主導型のイノベーションプロセスの実行」、そして「最先端のテクノロジー活用」という内容だ。

先進的なデジタルイノベーション企業群は、遅れている企業群よりも2倍以上のスピードでビジネス成果を加速させている。ちなみに日本企業のイノベーション成熟度(左写真)は、グローバル平均よりもやや遅れた段階にある

イノベーションリーダー企業に見られる特徴は「People(人材と組織文化)/Process(プロセス)/Technology(テクノロジー)」を三位一体で推進していること

 それでは、日本企業がイノベーションを加速させていくうえでの課題は何か。大塚氏は3本柱のうち「Technology」を取り上げたうえで、調査結果から日本企業の先端テクノロジー活用の現状と課題を説明した。リアルタイムのデータ活用、エンドトゥエンドのセキュリティ戦略、複雑化するエッジの管理、セキュアなリモートワーク、クラウドコストなど、幅広い側面で多くの企業が課題を抱えている。大塚氏は「今日ご参加の皆様にも、共通する課題ではないか」と語る。

イノベーション実現を阻む日本企業の共通課題

 こうした顧客の共通課題を解決するために、デルでは5つの「重点戦略領域」を定め、重点的な投資も行って、顧客企業における先端的なテクノロジー活用を支援していくと説明した。

現在のデルは「未来の働き方」「マルチクラウド」「戦略的データ活用」「エッジ」「セキュリティ」の5つを重点戦略領域と定めている

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