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5つの重点領域と技術課題、最新のソリューション―「Dell Technologies Forum Japan」基調講演

イノベーションをはばむ日本企業の技術課題、その解消に挑むデル

2023年10月17日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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NTTデータ、トヨタ自動車がイノベーションに向けた取り組みを語る

 基調講演後半では、デルの顧客企業であるNTTデータ、トヨタ自動車がゲスト登壇した。

NTTデータ 代表取締役社長の佐々木裕氏、トヨタ自動車 情報システム本部 本部長の日比稔之氏

 NTTデータの佐々木氏は、NTTデータが推進する社会イノベーションと、それを支えるテクノロジー進化をテーマに講演を行った。佐々木氏は「社会のイノベーションの背景には、さまざまなテクノロジーの進化がある」と説明したうえで、将来的に起きる技術革新を予見する必要があると指摘する。

 先進的な技術開発を推進するために、NTTデータでは「EGMフレームワーク」を導入している。EGMは、新たなテクノロジーの成熟度段階を表す「Emerging(新興)」「Growth(成長)」「Mainstream(主流)」の頭文字を取ったものだ。同社では、Mainstream段階の技術に対する戦略投資とアセット化を進めるだけでなく、Emerging/Growthの段階から新規ビジネスの創出に取り組んでいるという。

 佐々木氏は、それぞれの技術段階から生まれた具体的なビジネス、ソリューションをいくつか紹介した。

NTTデータでは、テクノロジー進化によるイノベーションを先取りするためにEGMフレームワークを採用している

Mainstream技術のビジネス展開として、クラウド利用時のリスク低減を自動化する「A-gate」、Snowflakeのデータプラットフォームを中核に据えたAI/データ活用ソリューションを紹介

Emerging/Growth技術では、ブロックチェーンを貿易業務に適用する「TradeWaltz」、さらに自社ビジネスのシステム開発/更改への生成AI(LLM)適用を紹介した

 トヨタ自動車の日比氏は「トヨタらしいDXとは? 現在地とこれから」と題し、数年前から取り組むDXの現状と今後、さらに自らが率いる情報システム本部のこれからのあり方について講演を行った。

 DXの取り組みにおいても、トヨタでは「TPS(トヨタ生産方式)」を重視しており、たとえば「モノと情報の流れ図(モノ情)を確実に描き、多くの人に可視化して気づきを得て、ゴールを決める」(日比氏)といったことを行っているという。また「製造業では、システムだけを変えても正直なにも変わらない」(日比氏)と述べ、システム、プロセス、ルール、組織、人材の“五位一体”で変革を進めることを念頭に置いていると述べた。

 日比氏は「現在はまだデジタライゼーションの段階に入ったところであり、DXは道半ば」だと語る。トヨタ全社として掲げる「モビリティ・カンパニー」への変革を実現するために、プロセス横断の全体最適を図り、データを社員や関係会社にオープン化する基幹システムの刷新に着手している。さらにその先では、顧客視点を取り入れながら「モビリティ・カンパニーとは何か?」社員一人ひとりが考えていく必要があり、そのためにトヨタと顧客を結ぶ基盤を構築し、顧客体験(CX)を変革すると同時に顧客ニーズをデータ活用し、多様なモビリティ価値の提供につなげていくと語った。

日比氏は“トヨタらしいDX”の推進手法について紹介した

「モビリティ・カンパニーへの変革」という全社目標に即したDXを進めていく

変革のためには「モビリティ・カンパニーとは何か?」を問い続ける必要があると日比氏は述べ、顧客ニーズを取り入れるための基盤構築やそのデータ活用を進めていく方針を説明した

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