「この年末に買うなら、どこに注目すべきか」。
各社の製品からどれを選ぶかに頭を悩ませている人も多いだろう。コロナ禍に入った2020年に慌ててノートパソコンを購入した人であれば、2023年は4年目に入ったタイミング。そろそろ次のパソコンを検討し始めるころかもしれない。
個人でパソコンを購入して自宅で活用する場合、仕事に生かせるパソコンを購入したい場合のいずれでも、ノートパソコンが活躍する機会はいままで以上に増えている。性能の高さや作業のしやすさはもちろんだが、携帯性や長時間のバッテリー駆動、カメラ/マイク性能の高さも重要になってきた。会社のデスクだけでなくさまざまな場所で働くハイブリッドワークの時代となり、仕事上のコミュニケーションもパソコンを通じて取ることが増えているのも、さまざまなシーンで活躍できる製品が求められる背景となっている。
この記事では、必要な時に必要な場所で使える機動性を持つモバイルノートを中心に、2023年秋冬のトレンドを踏まえたパソコンの選び方について考えてみる。「今すぐにパソコンを買いたい」と思っている人はもちろん、「最新機種のポイントを押さえておきたい」と考える読者にも役立つ情報をお届けしたい。
メインマシンとして使えるモバイルノートPCのニーズが高まっている
半導体不足や急激な価格高騰など、2023年の前半はパソコンを少し買いにくいタイミングでもあった。現在は供給、販売価格ともに安定しており、じっくりと製品を選べる環境が戻りつつある。キャンペーン施策なども実施され、比較的安価に製品を購入できるようにもなってきた。
パソコンの性能も進化を続けている。例えば、2020年のタイミングでは第11世代が最新だったインテルのCoreプロセッサーも現在では第13世代が中心だ。かなり大きなアーキテクチャーの刷新があったこともあり、体感でも分かるほどの性能差を感じるようになっている。一方で、高容量なメモリーやSSDも徐々に入手しやすい価格になっており、3~4年前の製品よりも高い性能を得やすくなっている。
求められる機能も少しずつ変化してきた。例えば、テレワークでは大画面のディスプレーを接続し、デュアルディスプレーで使う人が増えているし、ウェブ会議に招待される機会も多くなった。5Gによる高速な通信も注目すべきポイントで、クラウドを通じたドキュメントの閲覧や編集、Slackで飛んでくるメッセージへの機敏な対応など、場所を問わずに働いたり、より速くコミュニケーションが取れる手段を確保したりすることが重要になっている。
こうなると手放せなくなるのがノートパソコンだ。持ち運びの負担が少なく、高性能で、広い画面や扱いやすいキーボードを持つ“モバイルノートPC”のニーズが俄然上がってきているように感じる。注目は13~14型クラスの画面サイズで重さ1kg前後、1日持ち歩いても問題のない10時間程度のバッテリー駆動時間を持つ機種。さらにUSB Type-CやThunderbolt 4を使った画面出力と急速充電機能、高画質なカメラや環境に合った集音ができるAIノイズキャンセリング機能などを持つ機種が望ましい。
こうした特徴を備えたパソコンは「プレミアムクラスのモバイルノートパソコン」として各社が力を入れているカテゴリーだ。会社や自宅での活用はもちろん、モバイル環境においてもメインマシンとして生産性を落とさずに作業できる。比較的予算に余裕があって、20万円台中盤を掛けてもいいというのなら、まずはこういった製品をターゲットにしてみるのがいいだろう。
賢い選択と言える、スタンダードクラスのノートPC
その一方で、スペックは高いに越したことはないが、予算もある程度は抑えたいというニーズもあるだろう。プレミアムクラスのモバイルノートは、高負荷なゲームのプレーなど一部のニーズを除けば、ほぼオールマイティに対応できる製品となる。とはいえ、高価でもあるので、ビジネス/パーソナルユースに求められる十分な性能は確保しつつ、他は程よいバランスにまとまっていれば、それでいいと考える人もいるはずだ。
例えば、パソコンを持ち運ぶ機会はあるが、使うのは自宅が中心というのであれば、重さやサイズ、バッテリー駆動時間などを少し妥協してもいいだろう。また、目的がはっきりしていて、割り切りれるのなら、CPU性能やSSD容量を少し落とすこともできる。カスタムメイドに対応しているメーカーであれば、バランスの取れたスペックと機能を持つ製品を選び、必要な部分を足すといった買い方もおすすめだ。
現時点でのスタンダードを押さえて、必要な部分は妥協せず、そうでない部分は敢えて省く決断ができるのであれば、10万円台半ばの予算でも十分な満足感を得られる製品が手に入る。こうした「スタンダードクラスのモバイルノート」にも魅力的な製品が登場してきている。
スタンダードクラスのモバイルノートは、日常的に利用することの多いウェブブラウジングや動画視聴、オフィス文書の作成などに過不足ない性能を持ち、価格も高くなりすぎない選択肢と言え、賢い選択ができるカテゴリーになっている。では、現時点で最適な機能やスペックを備えた製品とは何かについては後述するので、合わせて確認してほしい。
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