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ビジネスに適した16:10液晶、13.3型では初のブロンズ筐体も選べる

2023年版「VAIO S13」最速検証、ビジネスPCのベストバランスを

文●飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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 春から立て続けに新製品を発表してきたVAIO。本日8月29日は、新製品「VAIO S13」が発表された。VAIO S13シリーズは従来からラインアップされてきた製品の1つだが、2023年モデルは単に性能アップを図っただけでなく、ディスプレーや筐体を一新したモデルとなっている。

 そんなVAIO S13をいち早くお借りできたので、ファーストインプレッションをお届けする。

  試用したVAIO S13の主要スペック
OS Windows 11 Pro
CPU インテル Core i7-1335U プロセッサー
GPU インテル Iris Xe グラフィックス
メモリー 32GB(LPDDR4X)
SSD 512GB(スタンダードSSD、PCIe接続)
ディスプレー 13.3型(WUXGA)
I/O USB Type-C×2(Thunderbolt 4/USB 4、PD/DP Alt Mode対応)
USB 3.0×2
HDMI、ギガビットLAN、コンボジャック
カメラ CMOS センサー搭載HDカメラ Windows Hello 顔認証対応
無線LAN Wi-Fi 6
バッテリー駆動時間 約21.5時間
サイズ/質量 約299.3×221.1×17.7~19.6mm
/ 約1.072~1.084kg

16:10のWUXGAディスプレー採用でよりコンパクトに

新「VAIO S13」はブラックとブロンズの2色を用意

 2023年版のVAIO S13が目指したものは、「ビジネスモバイルPCのベストバランス」。

 ハイエンドモデルである「VAIO SX14」は、ビジネスにおける最高のパートナーとして、モビリティも性能もハイエンドと呼ぶにふさわしい製品だが、それなりに価格は高くなる。一方、スタンダードモデルである「VAIO F14」は、モバイル性能はそこまで追求しておらず、デスクワークを中心とした用途で、価格を抑えた製品である。その中間に位置づけられるのが本製品で、モビリティも性能も“いいとこ取り”を狙っている。

 CPUは第13世代Coreに変更。単なる性能アップにとどまらず、本体は新たに設計し直している。これは搭載するディスプレーの比率を変更したためだ。これまでは縦横比が16:9で解像度が1920×1080ドット(FHD)のパネルだったが、本製品ではビジネスでの作業効率を上げやすい16:10となった。ベゼル幅を狭くすることでVAIO SX14と奥行きをほぼ同じにしつ、横幅を短くすることで、コンパクトかつ軽量化を図っている。

上下左右とも、かなりスリムベゼル化したことがわかる。16:10のWUXGAになったことで、縦方向に広くなった

 このスリムベゼルを実現するために、WAN+WWANコンボアンテナを開発。狭いベゼル内でもアンテナの感度を落とすことなくコンパクト化に成功している。

狭いベゼルに収まるよう工夫しつつ、これまで別アンテナだったWANとWWANを1つにまとめている。LTEを搭載しなければ、コンボアンテナではなく単独アンテナとなる

 また、SIMとeSIMのデュアルSIMを採用。プライベートとビジネスとで使うSIMを切り替えたり、回線状況によって切り替えたりができる。

 ボディーデザインは。チルトアップヒンジやフラットアルミパームレストといった、これまで培ってきた機能性とデザイン性を活かしたものになっており、MIL-STD-810H規格に準拠したテストをクリア。VAIO SX14と同様に独自の試験も行なっており、信頼性・堅牢性に長けている。

 ボディー幅が狭くなっているにも関わらず、キーボードもフルサイズを維持。VAIO SX14と同様の機構を採用し、静音性が高くタイピングのしやすいのもポイント。キートップは耐指紋、防汚処理が施されているので、文字が消えることなく皮脂油でテカることもない。

従来の「VAIO S11」のように、横幅いっぱいまでキーボードが広がり、フルサイズを確保

キータッチは心地よく静音性が高い。バックライトは搭載されていない

 タッチパッドはボタン独立タイプで、適度な滑らかさとタイピング時のセンターポジション位置に配置されていて、非常に使いやすい。

第13世代インテルCore Uシリーズを搭載

 CPUは、第13世代インテル Core i7-1355U(2P+8E)、Core i5-1334U(2P+8E)、Core i3-1315U(2P+4E)から選択可能。メモリーは8GB、16GB、32GB(CPUによって選択できない場合あり)、ストレージはスタンダードSSDの約256GB、512GB、1TBから選べる。

「HWiNFO64」による情報表示

写真はLTE搭載の法人向けモデル「VAIO Pro PG」だが、「VAIO S13」の内部と同じ。結構詰まっている印象だ

ストレージ性能を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測。スタンダード SSDなので、性能的にはPICe 3.0対応のNVMe SSDレベル

 カメラはWindows Hello対応で、VAIO SX14と同様に美肌効果などのエフェクト機能にも対応している。また、電源内蔵の指紋センサーも搭載しており、顔認証と合わせてセキュリティ対策もしっかり行なえる。

カメラの映像処理も見直され、よりくっきり映るようになった

「VAIOの設定」アプリではVAIO SX14と同様に、美肌効果のエフェクトを備える

ノイズキャンセリング機能も備えており、聞き取りやすい音声でWeb会議が行なえる

 インターフェースはLTE搭載・非搭載によってUSB Type-Cの性能が変わってくる。搭載の場合は、Thunderbolt 4、USB4に対応するが、非搭載の場合はUSB PD、DisplayPort 1.4、USB 3.1のみとなる。そのほか搭載される端子は同じで、HDMI、USB 3.0×3、ギガビットLAN、ヘッドセット対応ヘッドホン、電源コネクターとなる。

左側面(写真上)には電源コネクターとUSB3.0端子、ヘッドセット対応ヘッドホン端子。右側面(写真下)には、USB3.0端子×2、HDMI端子、USB Type-C端子、有線LAN端子がある

 ボディーカラーは、ブラックとブロンズの2色を用意。ブロンズはこれまでのものとは違い、新たな色味を開発。ビジネス用途でもマッチする落ち着いた仕上がりになっている。

写真はブロンズカラー。ロゴとオーナメントはブラックになっている

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