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AC6とStarfieldで検証!ASRockのRadeon RX 7800 XT&RX 7700 XTの性能差に迫ってみた

文●加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ/ASCII

提供: ASRock

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RDNA 2世代のRadeonと比較する

 今回の検証環境は以下の通りだ。RX 7800 XTおよびRX 7700 XTの他に、RDNA 3ではエントリークラスのRX 7600 XT、さらに旧世代RadeonとしてASRock製カードを集められるだけ集めてみた。

 また、比較的安価なB650Eマザー「B650E PG Riptide Wifi」に合わせ、CPUも「Ryzen 7 7700X」というよりお手頃なものをチョイスしている。検証にあたってはSecure BootやResizable BAR、メモリ整合性といった機能は一通り有効化している。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 7 7700X」
(8コア/16スレッド、最大5.4GHz)
CPUクーラー AIO水冷、360mmラジエーター
マザーボード ASRock「B650E PG Riptide Wifi」
(B650E、BIOS 1.29.AS01)
メモリー Micron「CP2K16G56C46U5」
(16GB×2、DDR5-5200動作)
ストレージ Micron「CT2000P5PSSD8JP」
(2TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
ビデオカード ASRock「Radeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OC」
(Radeon RX 7800 XT)、
ASRock「Radeon RX 7700 XT Phantom Gaming 12G OC」
(Radeon RX 7700 XT)、
ASRock「Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8G OC」
(Radeon RX 7600)、
ASRock「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」
(Radeon RX 6800 XT)、
ASRock「Radeon RX 6750 XT Challenger Pro 12G OC」
(Radeon RX 6750 XT)、
ASRock「Radeon RX 6650 XT Challenger D 8G OC」
(Radeon RX 6650 XT)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft Windows 11 Pro(22H2)

4Kも視野に入れるならRX 7800 XT

 まずはARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONから検証を行う。画質は“最高”とし、フレームレート上限は120fpsに設定。序盤のミッション「テスターAC撃破」で一定のコースを移動した際のフレームレートを計測した。

Phantom Gaming

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON:1920x1080ドット時のフレームレート

Phantom Gaming

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON:2560x1440ドット時のフレームレート

Phantom Gaming

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON:3840x2160ドット時のフレームレート

 このゲームはどう頑張っても120fps以上は出せない設計になっているため、フルHDならRX 7600でも割といけるが、WQHDともなるとRX 7700 XTより上でないと厳しい。旧世代のRX 6750 XTやRX 6650 XTはまだ流通在庫が残っており価格的に惹かれるかもしれないが、どう頑張ってもRX 7600を越えることはできていない。

 さらに負荷をあげて4KともなるとRX 7800 XTでないと厳しくなる。1世代前のRX 6800 XTでも平均フレームレートは60fpsを越えているが、最低フレームレートの出方を見るとRX 7800 XTよりも下となり、カク付きもさらに大きくなる。RX 7800 XTも60fpsを割り込むことがあるので、そのあたりは影などの設定を少し落とすことで対策したい。

 Starfieldでは画質“ウルトラ”に設定。デフォルトのFSR 2は無効化しレンダースケール100%設定とした。プレイヤーが最初に降り立つ都市(ニューアトランティス)のMAST地区を移動する際のフレームレートを計測した。ちなみに、このテストはStarfield初のパフォーマンス改善アップデート後に実施している。

Phantom Gaming

Starfield:1920x1080ドット時のフレームレート

Phantom Gaming

Starfield:2560x1440ドット時のフレームレート

Phantom Gaming

Starfield:3840x2160ドット時のフレームレート

 筆者のRX 7800 XTおよびRX 7700 XTレビューの時とフレームレートが下がっているのは、CPUの影響(Ryzen 7 7800X3Dの3D V-Cacheはが効くようだ)とみえる。フルHDとWQHDでフレームレートに差がないのは、CPU側のボトルネックである可能性も大きい。

 ただリリースされたばかりのゲームであり、かつパフォーマンスチューニングにもまだ相当の余地を残している(最上位のRX 7900 XTXを使っても90fpsくらいで頭打ちになる)ため、今後のチューニング次第ではもっとフレームレートが伸びる可能性もある。FSR 2に関しても現状では体感できるほどの効果がないため、FSR 3の対応を含めて今後に期待したい。

長い目で見るとRadeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OCがお得?

 以上、簡単ではあるがASRock製Radeon搭載カードを用いてARMORED CORE VI FIRES OF RUBICONとStarfieldの検証は終了だ。今回新たに追加されたRadeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OCとRadeon RX 7700 XT Phantom Gaming 12G OCの2製品を使えば、ARMORED CORE VIなら高フレームレート、Starfieldの場合は平均60fpsでのプレイが可能だ。

 WQHDゲーミング向けのGPUではあるが、Radeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OCは全体にスペックが1世代前の4K向けに近いため、ゲームを(ほぼ)選ばず快適に遊ぶことができる。Radeon RX 7700 XT Phantom Gaming 12G OCも解像度WQHDまでなら十分パワフルといえるだろう。

 だがもし筆者がどちらかを選べと言われたら、間違いなくRadeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OCの方を選ぶ。Radeon RX 7700 XT Phantom Gaming 12G OCの最安価格(9月下旬時点の実売価格ベース)との差は約1万円だが、スペックが高いぶん将来登場するであろう高負荷なゲームにより対抗しやすい。

 RX 7700 XTとRX 7800 XTの価格差がこの程度であれば、少し気合いを入れてRadeon RX 7800 XT Phantom Gaming 16G OCを手に入れた方がトータルの満足度は高くなるだろう。

(提供:ASRock)

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