3. Video Insights.io
YouTube動画のURLを指定するだけで、その動画の内容を要約してくれるほか、投稿者、再生回数なども調べてくれるプラグイン。
当プラグインのようにインストール時にアカウント登録を求められるものもある。ここではグーグルアカウントでログインした。
YouTube動画下部にある「共有」をクリック、表示されたURLの右にある「コピー」をクリックして動画のURLを取得する。
この動画を要約して
上記のプロンプトを入力すると、動画の概要や語られた内容がかなり詳しく表示される。
英語の動画も要約できるだろうか。上記の方法でURLを取得。
この動画を日本語で要約して
プロンプトのキモは「日本語で」の部分。これがないと英語で要約されてしまうことが多い。とは言え英語が表示されても慌てることはない。続けて「日本語でおねがい」「translate into japanese」などと翻訳をお願いすればよいのだから。
なお、この機能はYouTubeの「文字起こし(automatic captioning)」機能を利用しているため、文字起こしデータが存在しない動画は要約できない。
動画に「文字起こし」が用意されているかどうかは、動画の右下に表示される「…」をクリックした際に「文字起こしを表示」と出るかどうかで判別できる。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
4. World News
「World News」は、世界中の様々なニュースサイトから最新の情報を取得するためのプラグイン。
上記のプロンプトから、世界中のAIに関する最新情報を取得することができた。出典は「The Wall Street Journal」と「Sidney Morning Herald」といったいずれも信頼できるソースだ。
地域を指定することもできる。ただ、今回はニュースソースが明記されていなかったため、やや信憑性に欠けている。
そんなときはこのようなプロンプトで追加質問してやればいい。プラグインに限らず意図する結果が出ない場合も慌てずていねいに指示を重ねていくことでうまくいくことが多い(うまくいかないこともある)。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
5. Scraper
「Scraper」プラグインを使うと、名前の通りインターネット上にあるウェブサイトから情報を抽出する「(ウェブ)スクレイピング」が可能になる。YouTubeやWikipediaはもちろんあらゆるWebページから、さまざまな情報を抽出することが可能だ。
今回はアスキーも属するKADOKAWAグループ公式サイトからグループ会社の一覧をスクレイピングしてみよう。
このページにあるグループ会社名を抽出し表にまとめて
プロンプトはこんな感じ。これだけですべてのグループ会社名をまとめてくれた。
さらに、この結果をPythonなどのプログラミング言語で扱いやすい「JSON」形式に変換してもらおう。「Copy code」をクリックすることでクリップボードにコピーし、そのまま利用することができる。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
使い方がわからないときは直接聞こう
プラグインの使い方がわからない場合はこのように直接聞いてみることもできる。
説明が難しすぎたりやさしすぎたりした場合の難易度調整も可能。これはプラグインに限らずChatGPTの基本だ。
次回は「知識ベース情報を取得できるプラグイン」「アクションを実行できるプラグイン」を紹介する。
田口和裕(たぐちかずひろ)
1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
新刊:7月19日発売「ChatGPT快速仕事術」、好評発売中:https://amzn.to/3r6ASOv
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