プラグインの種類は3つ
プラグインの機能は大きくわけて3種類に分類できる。
1. 最新情報にアクセスする
無料版のChatGPTはセキュリティの問題で外部にあるデータを参照することができない。このことからトレーニングに利用されていない2021年9月以降の出来事に関しては回答できなくなっている。
これを解消できるのがこのタイプのプラグイン。先程紹介した「WebPilot」のように、ChatGPTの代わりに外部にあるデータを取得し、新しめの出来事に対しても回答できるようになる。また、テキストだけではなく、外部にある画像や動画の情報を取得するプラグインも多数存在する。
2. 知識ベース情報を取得する
特定のWebサイトやWebサービスの持つ情報を取得するタイプのプラグイン。グルメ情報サイト「食べログ」のデータを自然言語で検索できる「Tabelog」プラグインのように、サードパーティーのサービスに直接接続できるタイプのものが多い。
3. アクションの実行
前回紹介した「Code Interpreter」のように、ChatGPT内で何らかの処理(アクション)を実行できるようになるプラグイン。工夫次第でChatGPTに様々なことをやらせることができる。
以降はこの3つのタイプ別に日本語で比較的安定して動作するプラグインを紹介していく。
リアルタイム情報へアクセスするプラグイン
1. Now
「Now」プラグインはグーグルやTwitterのトレンドに表示されている最新のニュースを取得できるプラグインだ。
というざっくりとしたプロンプトで表示された結果。これだけで「Googleトレンド」から最新のニュースへのリンクを取得している。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
情報のソースを指定したい場合は上記のように具体的に指定してやればよい。ソースがTwitterの場合、ジャンルやよく使用されるタグまで抽出されている。
上記のように「高校野球」といった特定のキーワードに関する情報を取得することも可能だ。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
2. SceneXplain
「SceneXplain」は、画像のURLを指定することで、画像の内容を説明してくれるプラグインだ。
画像のURLは、Chromeの場合ブラウザー上の画像の上で右クリック(MacはCtrl+クリック)し「画像アドレスをコピー」を選択すればよい。
https://ascii.jp/img/2023/08/07/3582876/l/2d21b10f6598d4be.png
プロンプトは上記。これだけで画像を分析し、いくつかの間違いはあるものの、机の上にあるものをおおむね正確に説明してくれている。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
なお、ChatGPT Plusのエンジンとして使われている「GPT-4」はマルチモーダル対応なので、本来画像による入力も可能だが、ChatGPTではテキスト以外の入力が制限されているため利用できない。将来的にはプラグインを使わなくてもこのようなことが可能になると予想されている。
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