この四半期の新機能ではBluetooth LE Audioに
「設定」でOneDriveの利用状況を表示など
プレビューされる機能の中では、Widgets関連、音声コマンド(Voice)関連、タクスバー検索機能の数が多い。現在の開発の中心はこのあたりにあるようだ。GUI関連では、スタートメニュー、System Tray関連で改良がある。ただ、いまだに、Windows 11スタイルへの適合(角の丸いウィンドウ)などもあり、新機能は言いがたいものも含まれている。
最近搭載された機能のうち、比較的大きいと思われるのは、以下の3つだ。他にもLAPS(Local Administrator Password Solution)といった大きな機能もあるのだが、ドメイン管理用のため、一般ユーザーには関係ないので含めていない。
Bluetooth LE Audio(ビルド22621.1778)
Windows Update(ビルド22621.1702)
OneDrive容量表示(ビルド22621.1778)
Bluetooth LE Audioは、Bluetooth Low Energy(4.0以降)に対応した新しいオーディオプロトコルである。従来のBluetooth Audioは、Bluetooth初期に作られたヘッドセット用の音声プロトコルか、Bluetooth 3.x用に作られたステレオ音声用のものだ。これに対してLE Audioは、電力効率が高いLow Energyを使い、オーディオを伝送できる。すでに対応製品がいくつか登場している。
Windows Updateの新機能は、セキュリティ以外のアップデート取得の優先度を上げ、配布開始後に短時間でアップデートをする設定だ(冒頭画面)。設定のWindows Updateページに新しいトグルボタンが追加されている。
OneDrive容量表示は、「設定」→「アカウント」に契約中のOneDriveの最大容量と利用量をグラフで表示するもの。OneDrive関連の新機能は、第1四半期でも容量アラートなどが新機能で追加されている。このほかには、ウィジェットのアニメーションなどがある。
なお、この四半期に導入された新機能は6つで、6月はまだ終わっていない。これまでのパターンからすると、今月の最終週には機能追加があると考えられる。
Windows 11 Ver.22H2では、新機能の追加がほぼ毎月あった。22H2が登場したとき、新機能があっさりしていて「マイナーアップデート」感が強かったが、段階的に機能が追加されVer.21H2との違いも大きくなってきた。反面、新機能に関する情報が分散して、わかりにくい状態でもある。「今月のWindows 11」的な機能があればいいのだが。
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