女の子のカッコイイ&尊いが詰まったアクションRPG『クライマキナ/CRYMACHINA』の魅力をメールでインタビュー!

2023年07月04日 18時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

 今注目の最新ゲームの開発者やプロデューサーにメールでインタビューする連載企画の第9回目は、2023年7月27日に発売されるフリューの『クライマキナ』だ。『クライマキナ』は人類滅亡後の未来を舞台に、機械の少女たちが本物の人間となるために戦い、運命に立ち向かう姿を描くアクションRPG。

奇病の蔓延する時代に、病によって死を遂げた少女レーベン・ディステルが、人類滅亡後の未来でエノアという機械の少女によって機械の身体でヨミガエリを果たし「本物の人間」となるための戦いに巻き込まれていく物語

 本作は造形作家のYoshi.氏が描く機械でありながら、半無機生物のようなエネミーに加え、イラストレーターのろるあ氏が描く透明感がありながらも闇を抱えるようなキャラデザなど、そうそうたる制作陣が関わっている作品としても注目を集めている。

 本作の戦闘はレーベン、ミコト、アミという3人のプレイアブルキャラクターをステージごとに切り替えて戦うアクションバトル。戦闘時には近接攻撃と遠距離攻撃を切り替えながら、爽快感のあるコンボが繋がるほか、ジャスト回避やカウンターを用いて敵の攻撃をあしらうカタルシスが味わえるという。

本作では外観と性能の異なる70種類の“眷属機”と呼ばれる兵装を、右後ろと左後ろで組み合わせて変更できる。また、プログラム風にスキルをカスタマイズして戦うことができる

 そんな独特な雰囲気のある本作の魅力を、プロデューサー兼ディレクターの林 風肖(はやし ふゆき)氏(以下、敬称略)に、メールでいくつかの質問にご回答頂いたので、ご紹介したい。

最大のこだわりは「女の子のカッコイイ」&「女の子の尊い」

編集部:『クライマキナ』を発売することになった経緯を教えてください。

林:『CRYSTAR -クライスタ-』という「カタルシス」をコンセプトにしたアクションRPGを2018年にリリースさせていただきました。

 本作はその「CRYSTAR -クライスタ-」の精神的系譜として「生き抜くカタルシス」というコンセプトや、「殺生と愛」というテーマを描こうとして企画立案された作品になります。

 ……あと……企画立案当時に、金髪の女の子が僕に赤い薬を渡してくるという夢を立て続けに見たり、春先の渋谷を歩いていた際、夢の中に出てきた女の子とソックリな子を見かけることがあったのですが、その体験も本作に影響を与えたと思います。

編集部:ズバリ最大のこだわりポイントは?

林:「女の子のカッコイイ」&「女の子の尊い」です。

エノア(上)やレーベン(下)など登場キャラクターは、人を模しながら人ではない、それでいながら儚くも美しいキャラデザで、独特な透明感やアンニュイな雰囲気もあり、カッコよさと可愛さのある魅力を持っている

編集部:プレイヤーの皆様に、ここは絶対見て欲しい、といったポイントを教えてください。

林:欲張りなので一箇所(ポイント)だけというのは難しいです。願わくばすべてを体験していただきたいので、そういう意味で「エンディング」でしょうか。

編集部:作は人類滅亡後の未来を描いていますが、このような世界観を描くことで苦労した点などがあれば、教えてください。

林:(苦労したこととは異なりますが)人類滅亡後の世界だという説得力を、ゲームの「空気感」にもたせることは最初とても不安でした。ですが最終的には、人型キャラクター・エネミー・背景・楽曲そのすべてにおいて、クリエイターのみなさまの抜群のクリエイティビティを発揮いただけたおかげで、とても魅力的かつ説得力のある空気感が生まれました。とても感謝しています。

人類が滅亡した世界ながら、未来的な朽ちた建造物や、独特の雰囲気があるエネミーが、壮大な世界観と空気感を作り上げている

編集部:戦闘はコンボを続けたり、ジャスト回避やカウンターを用いたりと、アクション要素も強めですが、この戦闘システムのこだわりを教えてください。

林:百聞は一見にしかず。PVや、7月中旬に配信する予定の体験版があるのですが、そちらで是非チェックをしてみてください。

編集部:アクションが苦手な人向けの救済要素などはあるのでしょうか?

林:カジュアルモードが存在しています。また、本作はアクション ”RPG”ですのでパラメーター(レベルや装備)を強化することでも攻略しやすくなります。

編集部:眷属機は数多くの種類があるとのことですが、組み合わせなどにより、どのような戦略が生まれるのでしょうか。

林: [例]
●遠距離特化(カノン型の眷属機をふたつ装備 など)
●防御特化(シールド + 自動カウンター など)
●コンボ(敵を一箇所に集める行動 +発動は遅いが大ダメージを与える攻撃 など)
と言ったふうにプレイスタイルに合わせた組み合わせや、強力な攻撃を補強するコンボを考慮した組み合わせといった、戦術に合わせて装備をカスタマイズする楽しさを体験いただけます。

見た目も変わる装備の組み合わせにより、いろんな戦略性が生まれるようだ

編集部:最後に読者の方に伝えたいことがあればお願い致します。

林:作品のテーマは重めなのですが、意外と明るくて楽しい、そして少女たちが尊い闇薄め & 愛多めの内容だと思っています。「闇薄めです。」と言っても、僕の過去作品を知っている知人は誰も信じてくれませんが本当です。

また、過去作品の『クライスタ』や『モナーク』と異なり、本作は周回前提のシナリオではありません。どうか、気軽に遊んでいただけますと幸いです。

【ゲーム情報】

タイトル:クライマキナ/CRYMACHINA
ジャンル:アクションRPG
販売:フリュー
プラットフォーム:PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch
発売日:2023年7月27日
価格:
 パッケージ通常版:8778円
 パッケージ数量限定はなまるBOX:1万3948円
 ダウンロード通常版:8470円
 デジタルデラックス版:1万2760円
CERO:C(15歳以上対象)

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