アップルのARグラス「Vision Pro」でスマホの次がハッキリ見えた! 「WWDC23」特集 第16回
【実機体験】Apple Vision Proはメガネユーザーも裸眼のまま快適
2023年06月07日 18時20分更新
のめり込む高精細な映像
Apple Vision Proで、様々なコンテンツを視聴しました。ビジュアルコンテンツはアプリを2Dで表示したり、iPhoneで撮影したパノラマ写真をスクリーン全体に広げて表示することもできます。映画「アバター」の“飛び出す立体表示”も高精細です。映画の再生時にシアターモードに切り換えるとスクリーンの周辺が暗くなり、横幅最大100フィート(約33メートル)の巨大な画面が目の前に浮かび上がるように表示されます。
本体のフロント側に搭載するデュアルメインカメラで撮影した「空間再現ビデオ/写真」の表示は、とても鮮明で立体的です。Apple Vision Proは基本的にインドアで使うことを想定したデバイスですが、空間再現ビデオ/写真は本体のカメラでしか撮れないので、これを記録するため外に持ち出す機会も増えそうです。アップルにはiPhoneやiPadと連携するステレオカメラユニットを商品化してほしいです。
アップルオリジナルの「イマーシブビデオ」というコンテンツも体験しました。Apple Vision Proで視聴する動画が、ユーザーの視界全域に広がる没入感豊かなコンテンツです。崖の上から足もとを見下ろしたら、高所恐怖症の筆者は思わず足もとがすくんでしまいました。
実写と見間違うほどリアルな「Persona」
FaceTime通話も体験しました。今回の体験段階ではまだApple Vision Proのカメラで自分を撮影して「Persona」をつくることはできなかったものの、通話相手のPersonaを見ながら話すことができました。肌の質感や顔の動きがとてもリアルなので、Personaの仕組みを知らなければ実写の映像と勘違いしそうです。
映像コンテンツを視聴中に、近くにいる人の姿を確認しながら会話を交わしたい場面ではEyeSightの機能により、会話相手の方に目を向けていると視界が段々とクリアになっていきます。視界は一気に透明にならず、ゆっくりと相手の顔が鮮明にわかるレベルまでクリアになります。目の前を家族が横切っただけで映像が切り替わることはなさそうです。
この時に、Apple Vision Proのフロント側にはあらかじめ取り込んだユーザーの目の部分のPersonaが描画され、相手とのコミュニケーションが取りやすくなるギミックもあるのですが、今回は試すことができていません。あらためて自分のPersonaが作れる機会を楽しみに待ちたいと思います。
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