ハイブリッドワーク時代のVAIO SX14活用
使い続けて実感した「VAIOならでは」の魅力、6つの視点で整理
ポイント1 軽さと長時間バッテリー駆動の両立
メリットはなんといってもモバイルワークの快適さ。特に軽さだ。単純な質量で見た場合、もっと軽い機種も存在するが、何かを我慢したり、使い勝手を損っているという感覚を持たずに済むバランスの良さを改めて感じている。筆者の場合、コロナ禍の最中はクルマ移動が多く、公共交通機関を利用する機会が減っていたが、最近はまた電車に乗る機会が増えてきた。
電車移動をし始めると、モバイルノートPCの軽さはやはりありがたいと感じる。取材などで外出すると、紙の資料やカメラなどパソコン以外の荷物も増える。モバイルPCは極力軽くしたいが、軽さだけを重視して設計した製品では、バッテリー容量が犠牲になりがちで駆動時間が短くなったり、性能を抑えたりといった弊害が出やすい。そのために、大型のACアダプターを持ち歩いたり、電源をつなぐ場所を探すために街をさまよったりするのでは本末転倒である。
VAIO SX14は軽さと長時間バッテリー駆動の両立という難しい問題をうまく解決しているように思う。「PCMark 10」のベンチマークテスト「Modern Office Battery Life」でバッテリー駆動時間約10時間という結果を残している。これなら、朝フル充電で家を出て、作業しながら1日歩いても十分だろう。このベンチマークテストはビジネスで活用するアプリを動作させて測定しているため、公称値より実用時に近い結果が出る。情報量の多い画面も特徴だ。14.0型ワイド液晶パネルの横幅は、A4用紙の長辺より大きく、資料などを並べた際の一覧性などにも優れている。
また、軽量でも堅牢性もが高くVAIO独自の耐久テスト項目をクリアしており、たとえ満員の通勤電車でもみくちゃにされても安心だ。
ポイント2 好みに合わせて選べる秀逸な打鍵感のキーボード
VAIOは、昔からキーボードに対してのこだわりが高く、改良に改良を重ねて今に至っている。アイソレーションタイプで、それぞれのキーが独立しているキートップは、指の丸みを考慮した湾曲がつけられており、指先にフィット。UV硬化塗装により指紋や汚れが付きにくくなっている。キーピッチは約19mmでキーストロークは約1.5mmと深め。スペック表にわざわざこの値を載せていることが自信の表れだろう。
さらに、静音性が高いところもポイントだ。打鍵感を高めようとすると、どうしても「カタカタ」と音が立ってしまうものだが、それを極力抑えつつ、心地よい打鍵感も残しているという絶妙なバランス。最近ではウェブ会議などでPCを使用しながら会話する機会が増えている。これだけ静かだと、リアルの会議中やオープンなスペースでの作業時にも気にならないし、オンラインでもマイクなどがキーの打鍵音を拾って周囲の人が困るといった迷惑をかけることも少ないだろう。
キー配列は日本語配列でも一部のキーが詰まるようなこともなく、均等に配置されているため癖がなく、非常にタイピングしやすい。筆者は「かな入力」を利用しているため、なおさらその恩恵を感じられる。海外製のモバイルノートPCでは英語配列を標準に本体を設計している場合があり、日本語配列のキーボードをはめ込むと、どうしても一部に歪みが発生する。それが一切なく、日本のユーザーに最適なキーボードを載せられるよう最初から考えられているのが、日本製PCであるVAIO SX14の強みだ。
一方で、日本語配列だけでなくカスタマイズモデルで英語配列のキーボードが選べるところも心憎い。日本人でも英語配列を好む人はそれなりに多く、そういう人たちにとってはタイピングでストレスを感じずに作業ができる。ほかにもカナ刻印の有無や隠し刻印といったキーボードも用意するなど、ここまでキーボードの選択肢があるメーカーはほかにないだろう。
また、チルトアップするヒンジにより、キーボードが傾くというギミックもタイピングのしやすさに一役買っている。キーボード面は少し傾斜していたほうがタイピングしやすく、パームレストと机上との段差も少ないため手首への負担も低減してくれる。
やはりモバイルPCを使う上でタイピングのしやすさは作業効率に直結する。キーボードの良し悪しはモバイルPC選びでは非常に重要な要素と言える。
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