車体の大きさゆえに見晴らしが良く
走りの安定感もある
キャンプに行きたくて仕方ない部長にハンドルを託して、アウトドアっぽい場所を求めて千葉へ向かいました。「このクルマ、モーターの音は聴こえますが、すごく静かですね」と、さっそく静かなクルマ好き部長のハートをキャッチ。「ハンドルもアクセルも、すべてが軽快なんですね。とても扱いやすいクルマだと思います」というように、見た目は頼もしく、実にジェントルで優しい乗り味、フィーリングなのです。
「クルマは大きいですけれど、全高が高いためか見晴らしがよく、意外と運転しやすいですね」だそう。大きいクルマに苦手意識がある人でも、アウトランダーPHEVはフレンドリーなクルマかも。
フレンドリーといえば運転支援。車線監視機能付きのアダプティブ・クルーズコントロールを搭載しています。試してみたところ、首都高のようなコーナーが連続する場所では車線をはみ出したりするのですが、それは余程のシステムでない限り無理な話。アクアラインや湾岸線といった直線基調では実に安定していますし、前に車が入っても急激にブレーキを踏むようなことはありませんでした。
巨大で重いのに燃費はリッター24.4kmを記録!
気になるのはバッテリー容量。床下に搭載するリチウムイオンバッテリーの総電力量は20kWhで、電気自動車のeKクロスEVと同じ大容量。そのため、充分なEV航続距離(WLTCモードのEV走行換算距離で83~87km)を確保している……ハズなのですが、やっぱり空っぽになってしまったり。
この場合、チャージモードを選択すれば、エンジンの動力でジェネレーターを回して充電できます。当然、相応の音は聴こえてくるのですが、それでも静か。「バッテリーがなくなったからといって、普通のクルマになる、ということがないんですね」とゆみちぃ部長は感心しきりです。
ちなみに、チャージモード走行時の燃費はリッター10km程度で、「この大きさのガソリン車並み、といえるんですかね」とお財布に厳しい部長も納得。ちなみにガソリンはレギュラーですが、モータードライブを使うと……。
なんと、リッター24.4kmを記録するからすごい! 近年、輸入車を中心にPHEV車が増えてきました。それらと三菱のPHEVが決定的に違うのは、静粛性と急速充電に対応できるということでしょう。輸入車PHEVは普通充電のみがほとんどなのです。よって高速道路の急速充電器で充電できますし、バッテリー容量が20kWhですから50kWhタイプの急速充電ですと、1度の急速充電で8割近くまでチャージできます。これはガソリン代との兼ね合いになりますが、積極的に充電をした方がいいかも、と思ったり。
千葉に着いた頃、キャンプモードだった部長に異変が。というのも、道のあちこちに「イチゴ狩り」の看板が掲げられているのです。春ですが「乙女心と秋の空」とはよくいったもので、ゆみちぃ部長は「いちご狩りに行きたい!」と言い出すではありませんか。さっそくスマホでイチゴ狩りができる農園を調べはじめるも、イチゴ狩り農園は基本的に予約制。予約サイトを見ると、当日の部分には「×」がついていたりします。
ということで、回ること数ヵ所。飛び込みでイチゴ狩りができる農園を発見。20分2000円を支払って、イチゴ狩りを楽しんだのでした。一口食べては「あまーい!」と、某師匠のような声をあげてはしゃぐ部長。部員Kは「この前、スーパーで見たイチゴは1パック(約12個)で500円だったから……50個食べれば元がとれる! 20分で50個ということは、24秒ごとに1個食べればいいのか」などと、お財布に厳しい部長のごとく、とにかく食べまくり。ですが30個ほどで練乳がなくなり、40個ほどで飽きてしまい……ちなみに部長は30個食べてしまい「ヤバい! 太る」と後の祭り。大丈夫です。イチゴは野菜でローカロリーです(多分)。
帰りの道中は、イチゴ狩りの想い出を語るゆみちぃ部長。饒舌に語るのは、クルマがとても静かだから。そしてお腹をイチゴで見たしタポタポ状態でクルマに乗って気分が悪くならないのは、乗り心地がとてもイイから。「三菱、すごいですね!」という、ゆみちぃ部長の笑顔に偽りはありませんでした。
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