「Z790 Pro RS」と「Z790 Pro RS/D4」で検証
"DDR4&DDR5どっちがいいのか問題"をASRockマザーで検証してみた
クリエイティブソフトはDDR5が有効!
クリエイティブソフトを使った比較検証では、まず写真編集アプリの「Lightroom Classic」を見てみよう。編集した134枚のRAWファイル(36.3メガピクセル)を用意し、品質100%のJPEGに書き出す時間を計測。なお、書き出しウインドウからシャープネス処理(スクリーン用、適用量標準)を追加している。
ここでは書き出しの終了までに、4秒ほどではあるが明確にDDR5メモリーの結果が高速だった。さらに処理枚数が多くなる、あるいは処理が重くなるといったシチュエーションでは、より結果に開きが出やすくなるだろう。
最後に、動画編集アプリの「Premiere Pro」で4K動画(再生時間約8分)を編集し、「Media Encoder」にキューを出して書き出すテストを実施した。エンコード方式はソフトウェアエンコードで、コーデックはH.264とH.265の2種類、ビットレートはVBR 40Mbps 1パスとしている。
H.264では1秒程度の差しかないが、より処理時間もかかるH.265では5秒程度の差が出ている。こちらもさらに長い動画の書き出しではDDR5メモリーの優位性が増していくことが予想されるため、ヘビーに動画編集をする場合はメモリー帯域が影響してくると言えそうだ。
用途に合わせたマザーボード・メモリー選びを
検証から見えてくるパフォーマンス差はささやかに思えるかもしれないが、少なくとも「ゲームやクリエイティブ用途でPCをヘビーに使い倒す」という人にとっては、DDR5メモリーのメリットは確実に存在するだろう。
直近の環境においては、とにかく性能を求めるならDDR5メモリー対応マザーボードを、すでに所持しているメモリーを使いまわしたりコストを抑えたいならDDR4メモリー対応マザーボードを選ぶ、というのが世間のトレンドのようだ。もちろん、「これが正解」と言えるような選択はないため、用途に合わせたマザーボード・メモリー選びを心がけてみてはいかがだろうか。
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